ほっこりポスターとは

内田 良子（うちだ よしこ）さん

川崎幸市場内に店を構える、三栄水産の看板店員。子どもの頃から魚の仕事に関わり、昭和57年から40年以上三栄水産で働く。魚の目利きが評判で、長年通うファンも多い。頼まれれば店頭で魚をさばくことも。

ほっこりエピソード

　疎開した先のおじさんの家がマグロ屋さんだったんです。小さい頃からそこを手伝っていて、お嫁に行った先も貝屋さんと、ずっとお魚の仕事をしてきたから、私はお魚が大好きなんです。寝ている間もずっとお魚のことばかり考えているんですよ。長年見てきたから、このお魚は脂がのってるとか、これはいけないとか分かるんですよ。お客さんにこれがいいよって勧めると「よっちゃん、この間の魚は美味しかったよ」ってまた来てくれる。それがやっぱり楽しみですね。
　昨年、市場の階段で転んで、人生で初めて入院したんです。でも「早く働きたい」って、根性でリハビリを一生懸命に頑張って、また店に立てるようになりました。
　みんなに言っているんですけど、私は長靴を履いて死にたいんです。そのくらいお魚と幸市場とこの店が大好きなんです。