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子どもに障がいがあるとわかったときどうすれば!?  障がい児の子育て支援ハンドブックを発行

この記事は、2022年3月26日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

障がい児の療育・教育などに携わる市内の関係者らが集まる「豊かな地域療育を考える連絡会」が、「障がい児の子育て支援ハンドブック改訂版」を発行しました。編集長を務めた「豊かな地域療育を考える連絡会」事務局の七川富美子さんにお話を伺いました。


七川さんがいらっしゃる「豊かな地域療育を考える連絡会」は普段どんな活動をされているのですか。

「豊かな地域療育を考える連絡会」は、特別な支援を必要としている子どもたちの豊かな育ちと、安全で安心な暮らしを願う、様々なかたちで支援に関わる人たちのネットワークです。

障がい児とその家族を支援する様々な事業者を中心に、川崎市内の各地域療育センター、特別支援学校の地域支援担当者、児童家庭センター、放課後デイサービスや保護者など、毎月の定例会での情報の収集や交換、研修会やイベントなどの活動を通じて子どもの育ちに必要な日常的な支援、中長期な支援の仕組みづくりのためのネットワーク活動を行っています。

特別支援学校教師が情報共有する定例会議
豊かな地域療育を考える連絡会の分科会の様子

障がい児の子育て支援ハンドブックは、どのようにして誕生したのでしょうか。

はじめに、2000年に有志で「こんなときどうすればいいの」という冊子を作りました。障がい児が生まれたら、まずどうすればいいの?相談したいけれど、どこにすればいいの?など、色々な悩みを解決するハンドブックです。
このハンドブックを作ったところ、多くの方からこういうものが欲しかったと言われ、子育てや介護に関する情報を提供することの意義と必要性を痛感しました。
その中でも特に、児童期のお子さんと家族の支援に関する情報不足を感じ、2010年9月には「障がい児の子育て支援ムック」を発行しました。

ハンドブック改訂版 表紙

制度変更に合わせて改訂されたと思うのですが、やはり、初版の時とは全く状況が違うのでしょうか?

はい、随分変わりました。支援が必要な子どもの急激な増加により、ニーズの多様化と支援不足が指摘されるなど、12年の間に、状況の変化により新たな情報の不足が生じています。そのため、2022年2月に改訂版を発行しました。

障がい児の子育て支援ハンドブックには、どのような内容が書かれているのですか。

川崎市の支援体制をイラストや写真で分かりやすく解説しています。また、児童発達支援や訪問型サポートといった事業内容をはじめ、療育センターや特別支援学校等関係機関の役割を紹介しています。
また、Q&Aや事例をたくさん掲載し、どういう場合にどこに相談にいけばいいのか、どういう支援があるのかなど分かりやすくなっていると思います。
別冊は、事業所一覧や児童期に利用できる制度情報などをギュっと一冊にまとめました。

どんな方たちにこのハンドブックを読んで欲しいですか。

障害がある、あるいは支援が必要な子どものご家族はもちろん、子どもやその家族にかかわるすべての人に読んでもらいたいと思います。一人で悩んでいたり、相談をためらっている方が、医療、教育、福祉、子育てなどの必要な支援にたどり着けるように、幅広い人にこのハンドブックの存在を知ってもらいたいと思っています。
2022年3月現在、市内9カ所で購入していただけます。販売できる場所が少しずつ増えています。最新の情報はホームページをご覧ください。

最後に一言お願いいたします。

川崎には、障害のある、あるいは支援の必要な子どもと家族のことを支えたいと活動している方がたくさんいます。このハンドブックを読めば、きっとその方たちの存在に、メッセージに触れることが出来ます。
一人で悩まないでほしい。相談がうまくいかなくても、あきらめないでほしい。
このハンドブックがあなたを励まし、道しるべになれることを願っています。

編集長を務めた七川富美子さん

この取組に関する問い合わせ

豊かな地域療育を考える連絡会事務局 
療育ねっとわーく川崎 サポートセンター内( 担当:七川 )
電話:044-455-7468
E-Mail:yutakanaryoiku@gmail.com


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