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かわさきハワイアンフェスティバル2022 映画「Okagesama de〜ハワイ日系女性の軌跡〜」上映&ダンスステージ

この記事は、2022年6月26日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

初夏のような好天が続く中、令和4年5月29日(日)「かわさきハワイアンフェスティバル2022」が、川崎市国際交流センター(中原区木月)で開催されました。(主催:かわさきハワイアンフェスティバル実行委員会)
映画「Okagesama de〜ハワイ日系女性の軌跡〜」の上映と、各種ダンスのステージを組み合わせた、魅力いっぱいのフェスティバルを取材してきました。
(取材日2022年5月29日、インタビュー5月31日)


手話通訳

このフェスティバルでは障害の有無にかかわらず一緒に楽しむことができるように、開会前のアナウンス、主催者挨拶、ダンスの説明など、すべてに手話通訳がついていた他、上映された映画も全編字幕入りでした。聴覚障害の方のための字幕なので、日本語の部分にも字幕がついていました。

ダンスステージ

映画上映の前後に行われたダンスステージでは、元気の良いタヒチアンダンスや、しっとりとしたフラダンスなどが披露されました。心地よいリズムに手拍子があふれ、ミニレクチャーで共に踊る場面もあり、会場内の雰囲気は大盛り上がりでした。
参加者からは「チアダンスを教えてもらい、一緒に踊れて楽しかった」「丁寧に説明されたので、タヒチ、ハワイ、それぞれのダンスの違いがよくわかった」などの感想が聞かれました。

躍動的なタヒチアンダンス
優雅なフラダンスのステージ

映画「Okagesama de〜ハワイ日系女性の軌跡〜」上映

この作品は、1868年にハワイに渡った日本人女性と、ハワイで生まれた日系女性の歴史を伝えるドキュメンタリー映画(監督:松元裕之)です。ハワイで最も歴史と権威があるとされている“ハワイ国際映画祭”で公式セレクト作品とされたそうです。今回は劇場公開前の特別上映会でした。

鑑賞した人に感想を聞きました。

「明治元年に移住が始まっていたとは驚きでした。写真だけで決めた結婚が成立せず、日本には帰れないと途方に暮れた話、辛い時に支えあった県人会、コミュニティ、宗教、家族、学校等の話など興味深かったです。大変な労働に加えて家族の世話、子育てなどを乗り越えて生き抜いた女性のたくましさはすごいです。映画に出ていた女性の声をさらに多くの人に伝えていければと思いました。素晴らしいドキュメンタリーでした」

案内チラシ

折り紙レイ

ロビーでは“折り紙レイ”の制作体験の他、実行委員達が持ち寄った、福島産“あかべこマスク”、ダンス髪飾りなどを販売するバザーも行われていました。“折り紙レイ”のコーナーでは、手ほどきを受けながら色とりどりのレイを作っている親子連れなどで賑わっていました。
バザーの売り上げは、日本赤十字社経由でウクライナに送られています。(ホームページ報告)

折り紙レイのブース

主催者インタビュー

かわさきハワイアンフェスティバル実行委員長 遠藤久乃さんにお話を伺いました。

◎いつからどのように始まったのでしょうか?

かわさきハワイアンフェスティバル実行委員会は、2019年に地域企業、商店主、主婦など、地域の活性化に興味がある人が集まって10人ほどでスタートしました。フェスティバルを「手段」として市内のコミュニティの輪を広げることを目的としています。その後、YouTube配信・オンラインライブ・ミニライブ等々、活動の範囲が広がってきたので、全ての活動の本部団体として2020年11月にかわさきハワイアンPROJECTを発足しました。制約を受けずに自分たちがやりたいことを実施したいので、今の段階では、行政等と協働するような形はとっておりません。

◎経費など採算面はどのようにしていますか?

差し引きゼロなら良いと考えて参加者募集と運営をしています。「年間で赤字にならなければ良し」という考えですが、まだ収益はでていません。赤字対策で慌てて寄付を募ったりしていますが、どなたでも気軽に参加できる安価な参加費を、値上げしないで維持していくつもりです。

◎これまでで印象深かったことや課題だったことは?

毎回全力を尽くしていますから、どれも同じ、特にこれだけが印象深いという事はありません。活動を開始してすぐにコロナ禍がはじまったので、コロナ対策は常に大きな課題です。コロナ禍中の1回目のイベント開催時に、ハワイ州観光局の後援をいただく条件として、新型コロナウイルス感染症対策についてのレポートを11枚書いて提出しました。その時に、改めてコロナに対して勉強する良い機会を頂けたと、ハワイ州観光局に感謝しております。

◎今回の映画上映について

上映した「Okagesama de〜ハワイ日系女性の軌跡〜」は、松本監督の2作目になります。1作目は、コロナ禍のため中止になった「かわさきハワイアンフェスティバル」の会場を使って上映会を実施しました。その時に、次作の上映もお願いしていました。この度の字幕付きでの上映についても監督に快諾していただき、神奈川県要約筆記協会をはじめ、多くの方の協力を得て実現しました。

◎折り紙レイについて

コロナ禍で自宅時間が増える中、コロナ禍中にお世話になっている方、周りの皆のために働いてくれている方、例えば病院のスタッフや公的な施設で働く方々に、感謝の気持ちを伝えるために始めました。①誰でも自宅で簡単に作れる。②出来上がった折り紙レイの展示会をする。➂展示後、寄贈活動をする。という3ステップで展開できるので、養護学校の生徒さんや、老人ホームの入居者さんたち、こども文化センターでも作ってくださっています。

◎今後に向けて

常に大切にしているのは、①スタッフの確保。②スタッフを守る。ということです。ボランティア団体ですので、信頼関係が一番大切だと思っております。活動が大きくなっていますが、この二点に留意し、楽しく続けていきたいと思っています。

実行委員長 遠藤久乃さん

かわさきハワイアンフェスティバル実行委員会
TEL/FAX 044-766-5153
携帯/090-5574-8400
実行委員長:遠藤久乃
かわさきハワイアンPROJECTホームページ:https://www.kawasaki-hp.org/
折り紙レイの作り方: https://www.youtube.com/watch?v=CfjyHuCStXA


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