ずっとやりたかったことをやる会 「親子日本文化体験プログラム 浴衣を着て茶の湯体験」
この記事は、2021年8月25日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。
「ずっとやりたかったことをやる会」なんて、名前を聞いただけでワクワクしてきませんか? いったいどんな活動をしているのでしょう。年間スケジュールには、「扇子絵付け体験」「浴衣を着て茶の湯体験」「ミニ掛け軸作り」「和凧づくり」などが並んでいます。
7月18日(日)に実施された「親子日本文化体験プログラム 浴衣を着て茶の湯体験」のワークショップ(主催:ずっとやりたかったことをやる会)のレポートです。
本格的なお茶会のしつらえ
会場となる和室には、風炉、釜、風炉先屏風等の道具が準備されています。床の間には掛け軸が掛けられ、先生の庭から摘んできた、こあじさいや秋海棠(しゅうかいどう)、みそはぎの花が活けてありました。部屋の隅には煙草盆等が準備されており、しっかりと本物を体験してもらいたいという思いが伝わってきます。
浴衣を着る
奥の部屋では参加者(大人5人、子ども:女子4人、男子1人)がにぎやかに着替えの最中でした。
子どもたちは全員茶席が初体験とのこと。「ドキドキしているかな?」と聞くと「ワクワクしています」という返事。浴衣に可愛い文庫を結んでもらって嬉しそうでした。
さていよいよお茶席がはじまります。
指導は裏千家の準教授。スタッフ2名が裏の仕事をサポートしていました。
茶席での流れ
茶席には3~5人ずつのグループに分かれ、順番に客になります。
まず、茶室への入り方、足の運び方を教わり、床の間の掛け軸や道具を拝見します。次に、亭主(お茶を供する人)にご挨拶、隣席の客とご挨拶をして、いよいよお菓子、お茶をいただきます。お茶のいただき方にもお作法があります。
皆、なかなか落ち着いて作法をこなしていました。どうやらテキストで事前に予習してきたようです。お礼のご挨拶をして退出です。お疲れ様でした。
そして浴衣のたたみ方も教わって、着替え終わると、ジーンズやレギンス姿に早変わり。
小学1年生の男子に「どうでしたか?」と聞くと「楽しかった!抹茶も全部飲めたんだよ!」と自慢顔。「またお茶会が開かれたら参加しますか?」との問いには「うん!来る、来る!絶対来るよ!」とのことでした。
主催者代表の栗原里子さんに聞きました
2015年頃から看護師仲間とセルフケアによる健康増進、という活動に取り組んでいたのですが、もっと多くの方に知ってほしいという思いを持った6人が集まって、会を作りました。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』(ジュリア・キャメロン著・サンマーク出版)に示唆を受け「ワクワクすること」をすることが、「ずっとやりたかったこと」であることに気づきました。それぞれがワクワクすることに取り組み、その成果を「私たちのワクワク展」で発表してきました。(ホームページ参照)
長く活動しているうちに「日本の文化は自然とともにある」と肌で感じるようにもなってきました。日本の伝統文化には、自然と調和しようとする精神が根本にあります。例えば季節ごとの行事などのなかにも脈々と息づいています。私たちは日本文化を子どもたちに伝えていきたいと切に願っているのです。「浴衣を着て茶の湯体験」の他にも、様々なプログラムをやっているので、ご興味のある方はぜひご参加ください。
親子日本文化体験プログラム2021 年間スケジュール
4月 日本刺繍ブローチ体験
5月 扇子絵付け体験
6月 生け花体験
7月 浴衣を着て茶の湯体験
8月 ミニ掛け軸作り
9月 ミニ掛け軸作り
10月 短冊に書くひとこと書道
11月 色紙、短冊絵画体験
12月 生け花体験
1月 和凧づくり
2月 日本刺繡巾着づくり
3月 消しゴムハンコおし布バッグ制作
問い合わせ先
ずっとやりたかったことをやる会
問合せ:メールにて s_kurihara@a01.itscom.net