川崎市で「地域」と「若者」を繋ぐきっかけを作る ~川崎ワカモノLab~
この記事は、2022年3月31日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。
川崎市在住の大学生4人が立ち上げた「川崎ワカモノLab」。川崎市で「地域」と「若者」を繋ぐきっかけ作りの地域活動をしています。
どんな思いで立ち上げたのか、具体的にどのような活動をされているのか、「川崎ワカモノLab」立ち上げメンバーの羽賀優希さんと、蛯原帆奈海さんにお話を伺いました。
「川崎ワカモノLab」を立ち上げた経緯を教えてください。
羽賀さん:
私は高校生の時に、川崎ワカモノ未来PROJECT(=カワプロ)(※)に参加した事がきっかけです。インスタグラムの広告で、カワプロの事が流れてきて、受験が終わって、何かやりたい、と思っていたので参加しました。
このイベントは、まちの面白さを学びながら、自分がやりたい事をやってみよう!というものだったのですが、私はデザインや色、街に興味があったので、【地元の区の魅力に気づいてもらう!「色でみる川崎7区の魅力」】というプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクト終了後、カワプロの運営をすることになって、仲間たちに出会いました。
そこから、川崎の若者たちに対して何か出来ないかと考えるようになりました。
※川崎市が主催する、川崎市をフィールドに、自分の身の回りや地域・社会の未来づくりにチャレンジしたい高校生のためのプロジェクト
蛯原さん:
私も、高校に参加者募集のポスターが貼ってあって、興味を持ったことからカワプロに参加しました。私は、多文化共生に興味があって、【演劇で生きやすい街、川崎に】という演劇のワークショップのプロジェクトを立ち上げました。
そこで羽賀さんに会って、その後、川崎ワカモノLabを一緒に立ち上げることになりました。
川崎ワカモノLabという名前はどのように誕生したのですか。
2人で考えて付けました。川崎のワカモノのための団体であることと、Labは、「ラボラトリー」からとりました。科学実験のように、おもしろいものが生まれたら楽しいなという意味もあります。人と若者と地域をつなぐきっかけを作りたいという思いを込めました。
今、どのような活動をしているのですか。
現在の活動内容は3つあります。
(1)情報発信note(SNS)で、同世代に向けた地域情報を発信。
地域で活躍している大人にロングインタビューをして、記事にしています。
第1回目は、武蔵新城エリアのまちづくりに力を入れている、石井秀和さん。第2回目は、武蔵小杉で「こすぎの大学」を運営している、岡本克彦さんに取材しました。
川崎の若者たちが、「街に興味無かったけど、このような活動をしている大人の方もいるんだ」と、知ってもらうきっかけになったら嬉しいです。
(2)まちの自習室を開設。
コワーキングスペース「新城workパサールベース」を借りて、学生が来て自習したり勉強したり、気軽に話せる場として開催しています。
学校の先生や家族に相談することはもちろんあると思うのですが、第三者的な私たちと一緒に気軽に相談できる場所を作りました。今後は進路相談などもやっていきたいです。
(3)施設紹介などのフィールドワーク。
第1回目は、かわさき市民活動センターを紹介しました。何かやろうとしている若者にとって、ヒントになれば良いなと思っています。
これらの活動は今後も続けていくとともに、若者の事例紹介もこれから出来たらいいなと思っています。
川崎ワカモノLabは今、何名ぐらい所属していますか。
蛯原さん:
現在は6名です。全員川崎市在住の大学生になります。
私は大学4年、羽賀さんは大学3年です。なので、みんな20歳前後ですね。
メンバーの対象については、「若者世代」と言っています。大学生じゃなくてももちろんOKです!「若者」という言葉は場面によってイメージする年齢が変わるので、定義が難しいですね。高校生や大学生はもちろん若者ですし、商店街では40代の方も若者になります。対象年齢については、今後詰めていけたらと思っています。
地域に興味がある若者、川崎ワカモノLabに興味がある方にメッセージをください。
羽賀さん:
まちづくり、地域活動というと、大学受験を意識してる?意識高い?と思われがちなのですが、そうではなくて、自分が楽しいなと思っている事をやっていると、地域活動に影響している事もあります。地域に興味があって、ちょっと調べてみようという程度で、身構えずにやってほしいです。
蛯原さん:
地域活動というと、町内会が頭に浮かぶ方もいるかもしれませんが、色々な形があると思います。そして、学校・会社でもない、サードコミュニティ、サードプレイスを作りたいと思っています。豊かな人生、ワクワクの人生が始まると思います。
川崎市は、入ってくる人も出ていく人も多い場所だと思います。なので、来るもの拒まず!
色々な方とコラボが出来たら嬉しいです。大学生や社会人など、ちょっと先の未来を走っている人と出会うきっかけにもなります。2年目は川崎ワカモノLabのメンバーを増やしたいなと思っています。
お2人の今後の夢を教えてください。
蛯原さん:
今、教職課程を取っています。新卒で教員になるかは迷っていますが、これからの未来を作る子どもたちに向けて可能性の扉を開くお手伝いをしたいなって思っています。
自分自身が今まで色々なきっかけをもらっているので、恩返しができればと。
羽賀さん:
まちづくり、デザインに興味があって、大学でも研究しています。今後も、街に関わり続けたいです。景観のデザインや、街を作る色を考えながら、街の人たちとおもしろい事を想像して、おもしろい仕掛けが出来たら楽しいですね。
この取組に関する問い合わせ
川崎ワカモノLab
kawalab.info@gmail.com