ほっこりポスターとは

手塚 晶之（てづか まさゆき）さん

「そばと日本酒　酒縁さらしな」店主。荻窪の老舗店「本むら庵」で修行を終え、祖父・父から店を受け継ぐ。区画整理事業の影響で令和５年に登戸ゴールデン街ビルに移転し、新たな地で食と人をつなげる店を展開。

ほっこりエピソード

　祖父、父、私と3代続くこの店も創業から71年が経ちました。ここ15年の間に震災、コロナ、店舗の移転と３度も大きな転機が訪れましたが、それでも登戸でお店を続けているのは、まちへの愛着と、根っからのそば打ち職人だった父、子どもの頃から「何でもやってみなさい」と挑戦させてくれた母の影響が大きいですね。今は妻が大きな支えになってくれていて、川崎市内の飲食店がエントリーする「かわさきAKINAIAWARD」で優秀賞（2023年）をいただけたのも妻のおかげだと思っています。
　急速に変化する登戸に対して思うことは、楽しみな反面、自分が育ったまちの景色が変わっていくことへの寂しさもあります。そんな登戸に上手く溶け込みながら、あと30年はお店を続けて創業100周年を目指したいですね。その頃には自分も70歳を超えますが、妻と一緒に元気にお店に立ち続けていたいです。