あらゆる人々が自由に表現を楽しめる場を ~ダンサンブル~
この記事は、2022年8月24日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。
「踊りたいけど、どう踊ったらいいのか分からない」という方がダンサーの元へ集まって2017年に誕生した「ダンサンブル」。世代、性別、障害の有無などの違いを気にすることなく、自分らしく、いきいきとした人々が集まり、純粋に共に表現を楽しんでいます。
多摩川河川敷などでの定期的なフリーダムなダンスの集い「青空ダンス広場」が、ダンサンブル・NEC・中原区が連携して下沼部エリアを盛り上げていく「しもぬまべ共創プロジェクト」として、NEC玉川事業場の公開空地へ場所を移しました。ダンサンブルが「コンテンツ」を、NECが「場所」を提供し、中原区が「地域への周知」を行うなど、連携した地域の場づくりとなりました。
2022年6月25日の第1回開催後に、ダンサンブル代表の藤平真梨さんと、運営のお手伝いをしている山田祐奈さんにお話を伺いました。
「ダンサンブル」を立ち上げた経緯を教えてください。
藤平さん: 元々は、都内でダンサーとして、バレエ教室の講師をしたり、コンテンポラリーダンスクラスを開講したり、舞台の演出振付などを行っていました。そのような折に、「踊りたいけどどう踊ったらいいかわからない」と相談されて。それならと、「どんな動きもダンスになる!」というコンセプトで、わずか3名の参加者とはじめたダンスクラスが、ダンサンブル立ち上げのきっかけです。
その後クラスや舞台公演を重ねるなかで、川崎で活動してみない?と、2020年にイベントで知り合った方に誘われて、川崎市を活動拠点の中心とするようになりました。
ダンサンブルを立ち上げるきっかけになった思いは、2つあります。
1つ目は、オーストラリア留学から帰国したときに電車でうつむいてばかりの人たちを見て「みんな踊り出しちゃえばいいのになー!」って思ったこと!
そして、2つ目は、自分が型のあるダンスからコンテンポラリーダンスに転向したことで、表現の自由さ、生きることと表現することが直結していく楽しさに気づいたことです。
この2つの思いから、自分らしい表現を楽しむダンサンブルをつくりました。
山田さんが「ダンサンブル」のお手伝いをすることになったきっかけは何ですか。
山田さん: 2018年に神楽坂セッションハウスで行われていたダンスのイベントがあり、私は個人で参加していたのですが、そこでダンサンブルに出会いました。皆さん自由に本当に楽しそうにダンスを踊っていて、衝撃を受け、感動しました!自分もダンサンブルのように様々な人と一緒に自由に踊れたら楽しそうだと感じました。その後クラスに遊びに行ったことがきっかけとなり、今は、ダンサンブルの運営をお手伝いしています。
「青空ダンス広場」はどうでしたか。
藤平さん: 今までダンサンブル主催で行ってきた青空ダンス広場。今回、NECさんと中原区さんとの共同開催としては第1回目の開催でしたが、大成功に終わり、すごく楽しかったです!ダンサンブルは自由なダンスを大事にしています。いろんな方のそれぞれのダンスを引き出せたらと、木や雲など目に入ったものをなぞって表現するコンテンポラリーダンスを行ったり、2人1組になってミラーリングダンスを行ったりしました。
参加者は学生さんから80代の方まで幅広かったです。参加者からは「すがすがしかった!」「若返った!」「楽しかった!!」といった感想をいただきました。
青空ダンス広場への参加は今回で2回目という宮崎さんは「筋トレをしたいと思い、ダンサンブルでクラシックバレエを習っています!暑かったけれど、風や木の音を感じながらダンスが出来て、本当に気持ちよかった!!今度はお友だちを連れて来て参加したいです」と言ってくれました。
藤平さんにとって「ダンサンブル」とは。
藤平さん: ダンスに正解はありません。日常の様々な動きがダンスになります。ダンサンブルとは、世代やダンス歴も様々な人が自分らしく表現を楽しむということ。あらゆる人びとが自由に表現を楽しめる場をつくり、世代、性別、障害の有無などの違いを気にすることなく、純粋に共に楽しむ。これからも、そのような機会をもっと広げていきたいと思っています。
この取組に関する問い合わせ
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