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~人と人の良い関係をつくるため~「傾聴ボランティア講座」

この記事は、2019年5月29日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

傾聴とは、相手の話に耳を傾け、一生懸命、あるいは熱心に聴くことです。話を聴いてもらうことで豊かな気持ちになれる、そんな 人と人の関係を作るための傾聴スキルを学ぶ講座です。
5月8日(水)から6月5日(水)にかけて、川崎市生涯学習財団とかわさき市民アカデミーの地域協働講座「傾聴ボランティア講座」(全10講座・計20時間が、川崎市生涯学習プラザ(JR南武線武蔵小杉駅西口より徒歩15分)で開かれています。5月8日(水)に第1回目と第2回目の講座を取材させていただきました。


講座は午後1時~5時まで、1講座2時間で毎週水曜日午後1時から、2講座連続(計4時間)で行われています。
内容は、講義、演習、ロールプレイ、実践事例紹介等で構成されており、ロールプレイには6講座(12時間)が充てられています。

よい聴き手になるために(第1回講座)

第1回講座は、講義「よい聴き手になるために~傾聴の意味と意義~」でした。「聴く」と「聞く」の違いを受講者に問いかけながら講義がスタートしました。
「傾聴」とは「相手の話を否定しないで受けとめ、かつ、相手の心に沿いながら丁寧に関わること」などの講義がされました。
先生のお話には受講者への多くの問いかけがあり、また、随所にジョークがちりばめられており、あっという間に2時間の座学が終わっていました。

熱心にメモをとる受講者たち

傾聴モードで聴く(第2回講座)

15分の休憩をはさんで行われた第2回講座は、演習「初めての出会い、「傾聴モードで聴く」・・・話す喜び、聴く喜び」でした。
隣り合った受講者同士で、演習例題「私が楽しんでいること」を話す、聴くを交代で行い「よりそって聴くこと」や、「丁寧に聴いてもらえた時の感覚」を実感します。
また、相対して話を聴く時には、どのような位置に座るのが良いのか、という実習も興味深いものでした。

2人1組でロールプレイをする様子

受講者のコメント

受講者に受講の動機や感想を尋ねると「年老いてきた親の気持ちをもっとうまく分かってあげられたらと思って受講しました」「子育てが一段落して、何か学びたくなったので受講しました」「傾聴の勉強はきっとこれから役に立つと思います」などが聞かれました。

2人で話すときの適切な距離を学ぶ受講生たち

講師:山田豊吉さん紹介

この講座で講師を勤めるNPO法人ホールファミリーケア協会事務局長 山田豊吉さんは、平成11年に高齢者とその家族のための心のケアを行う福祉団体を設立し、日本で初めてアメリカから「シニア・ピア・カウンセリング」を導入し、「傾聴ボランティア」活動の普及に取り組まれています。山田さんの講座を受講し活動している人は数万人を超えているとのことです。

地域協働講座「傾聴ボランティア講座」について

この講座は2005年度から始まり、2019年度で23回目となっています。
現在ほぼ年に1回のペースで開催されており、毎回20~40名程度が受講しています。
受講者は30代から60代を中心に、男性も毎回1~2割程度参加しています。

取材後記

「聴いているフリをしていてはダメですよ」「相手の目を見て話しましょう」「しっかりと大きくうなずく」など、なるほどと思う言葉がたくさんありました。この講座は、社会の中で暮らしている誰にでも、その日から役に立つと思いました。

お問い合わせ

認定NPO法人かわさき市民アカデミー
〒211-0064 川崎市中原区今井南町28-41 川崎市生涯学習プラザ3階
TEL: 044-733-5590(平日9:00~16:00)

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