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若者カフェ by ここにわ

この記事は、2018年10月6日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

最近さまざまな形で地域の人々の交流の場、コミュニティカフェが開かれるようになっています。そのひとつ「若者カフェby ここにわ」は、若者や、さまざまな世代の人が、一緒にご飯を食べたり、お茶を飲んだり、ほっこりしたり、自由に話したり、いろいろな過ごし方ができることを目指しているそうです。
オープンから3年目を迎えた「若者カフェ」を訪ねてみました。


会場は武蔵新城のコミュニティカフェ

JR武蔵新城駅から徒歩2分のコミュニティカフェ「メサグランデ」を会場にして、毎月1回、第4土曜日午後1時から開催されています。(予約不要・飲食代200円)
コミュニティカフェ「メサグランデ」の店内はゆったりとして、大きな木製テーブルが配置され、居心地がよさそうです。

会場のメサグランデ外観写真

参加者は食事作りや片付けも行っています

オープンより少し早く入店すると、エプロン姿の方数人と若い男性が1人。スタッフ2人のほかは、カフェの利用者が一緒に手伝っているとのこと。若者カフェは、参加者は『お客さん』ではなく、食事作りや後片付けなどもみんなで行っているとのことです。
この日のメニューはオープンサンド。卵サラダ、ツナサラダ、ウインナソーセージ、サバのリエット(ペーストの1種)、チーズ、ジャーマンポテト、グリーンサラダなど好みのものを自由にバケットや食パンにのせます。ほかに具沢山のスープ、珍しい「桃のスープ」が提供されました。

メニュー例

居心地の良さの秘訣は

午後1時に若者カフェオープン、おしゃべりしながらの食事が始まります。特に親しい人が一か所に集まっている様子はありません。仕事の合間に顔を出してあわただしく食事とおしゃべりを楽しんで帰る人あり、遅れてくる人もあり。また最後まで静かに聞くだけの人もいます。寡黙な人を無理に会話に誘い込もうともしませんが、決して無視しているわけでもない、そのバランスの良さが、居心地の良さの秘訣かもしれません。

「ここにわ」のセルフサービス

事務局の小柳さんにお話を伺いました

設立の経緯

バブル崩壊以降、日本型雇用に変化が現れ、非正規雇用が増えたり、若者の就労を巡って様々な問題が起きてきました。あわせて不登校、引きこもり、発達障害など「生きづらさ」をかかえる若者も増えています。
親世代と若者世代が集まって、平成27年度に中原市民館市民自主企画事業「若者は今!『はたらくこと』から考える」という学習会を行い、その後、直接若者と関われる場を作ろうと平成28年に「若者カフェ」を立ち上げました。
中原市民館では料理室を利用していましたので、自然にみんなで作って食べる形になり、毎回15人前後が集まるようになりました。参加者のリードでお菓子を作ったりもしました。

チラシ画像

会場の移転について

中原市民館で2年間若者カフェを開催したのち、市民自主企画事業を離れて自立することになりました。幸い、川崎市地域子ども子育て支援助成事業の助成金をいただくことができ、会場もここメサグランデをお借りして、本当にカフェ風になりました。ここではまだ3回目で、私たちも勝手が違ってまだ慣れていませんね。

「ここにわ」ってどういう意味でしょう

実は、はっきりした意味はありません。最初「ここから」という名前が候補に挙がったのですが、「ここから」だと「前に進め!」という感じがしますよね。私達が目指しているのは「ここには貴方の居場所があるよ」という場所づくりなので「ここにわ」になりました。

どんなことをしているのでしょう

ここでほっこりとしていただくことが目的ですから特別なことは何もしません。様子を見ながら、進行役の竹迫(たかば)和代さん(参画はぐくみ工房)が自己紹介や語り合いの進行をしてくださっています。
わたしたちは特に何も聞かないのでよくわかりませんが、普段の人間関係とちょっと違う人と関わってみたいと人恋しくて立ち寄ってくれるのかも知れませんし、ちょっと生きづらさを感じているのかもしれません。だから、若者はもちろん若者でない人もウェルカムです。

どのような手ごたえを感じていますか?

こういう場所を必要としている人たちはいる、こういう場所が必要なのだと感じています。ワイワイと騒ぐのではなく、ここにいると落ち着く、そんな「一緒にいる場所」が大事なのではないでしょうか。

事務局の小柳さん

(取材日:平成30年9月22日)

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