食に関わりながら地域コミュニティの場を提供 ~まきまきキッチン~
この記事は、2022年7月29日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。
まきまきキッチンは、「遊べるこども食堂」をモットーに、子どもたちが楽しく過ごせるような活動を行っており、川崎市SDGs登録・認証制度「かわさきSDGsパートナー」により「かわさきSDGsゴールドパートナー」に認証されています。
6月11日に、ららテラス武蔵小杉にて開催された「かわさきの時間を楽しもう!SDGsはぐくみじかん」に出店していた代表の安西巻子さんにお話を伺いました。
(取材日:2022年6月11日)
「まきまきキッチン」をスタートさせたきっかけを教えてください。
はじまりは、2019年9月です。それまでは、木月こどもキッチンの運営に携わるかたわら、他のこども食堂を手伝っていました。そんな中、遊んだり勉強したり、大人も子どももごちゃまぜで交流出来たらいいなと、考えるようになりました。
交流の場として、以前幼稚園を運営していたカトリック中原教会が気になっていましたが、繋がりがなくアプローチの仕方が分かりませんでした。そんな時、神奈川県のこども食堂の全体会の場で、片瀬教会(藤沢市)で開催されている「まりあ食堂」の関係者の方に紹介していただき、カトリック中原教会で「まきまきキッチン」を始めることができました。
コロナの影響があると思いますが、現在どのような活動をされていますか?
コロナ前は、お昼すぎから集まった子どもたちが教会の中庭で遊び、広いキッチンでご飯を作ってから、もっと広い講堂で50人以上が一斉に「いただきます」で夕食をとっていました。賑やかで楽しかったです。
コロナになり、最初は教会で食品を配っていましたが、その後立ち入りが制限されてしまいました。困っていたところ、川崎市国際交流センターの玄関前広場をお借りできることになり、場所を移して企業の方々や市民の皆様から寄付していただいた食品を配布する「フードパントリー」を行ったり、料理室をお借りしてお弁当を作って配布したりしています。
広場なので子どもたちも元気に遊べて嬉しいです。一緒に活動したいという方もいらっしゃって、輪が広がっています。
イベント出店された「SDGsはぐくみじかん」はいかがでしたか。
まきまきキッチンも川崎市の「かわさきSDGsゴールドパートナー」なので内容に共感でき、また、活動を広く知ってもらうきっかけにもなるため出店しました。イベントでは、ちりめんモンスターを探してレジン(樹脂)スプーンを作るワークショップを実施しました。ちりめんモンスターとは、ちりめんじゃこやシラスの中に混ざっている小さな生き物たちの事です。タコや少し大きな魚が入っていて、子どもたちは一生懸命ちりめんモンスターを探して見つけていました。
武蔵小杉はいつもの活動場所と少し離れているので、まきまきキッチンを知らなかったという方やこども食堂に興味を持っている方々とお話をすることが出来て嬉しかったです。
今後、どのような事をされていきたいですか。
今後も同じように活動を続けながらも、困っている人が「ちょっと来てみよう」と思える場所になれるように間口を広くしていきたいです。
自分の経験(こども食堂をやりたい。活動場所が欲しいなど)から、声に出すことって大切だなと感じています。誰もが困ったときには声をあげられる世の中になり、支え合えるようになったら嬉しいです。
この取組に関する問い合わせ
まきまきキッチン 安西巻子
anzaimakiko98@gmail.com
https://makimaki-kitchen.jimdofree.com/