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麻生区ソーシャルデザインセンター「あさおSDC」いよいよ始動

~人と人をつなぎ、想いと想いをつなぎ、輝く未来へつないでいく~

 ソーシャルデザインセンター(以下SDC)は、川崎市のコミュニティ施策の一環として、川崎市各区で取り組まれています。麻生区も4年間の準備期間を経て、ついに開設することになりました。今後、地元の活動団体や人財をつなぎ、地域資源を有効に活用するための中間支援機関としての役割が期待されています。
(取材日:2024年4月29日・6月23日 レポート・佐々木直子)


「希望のシナリオ」実現に向け、SDCについて考えてきた4年間

麻生区では2020年1月「あさお希望のシナリオプロジェクト」を立ち上げました。時を同じくして新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で急速に拡大。会合やイベントの中止が余儀なくされる状況下になりました。当初、70名以上いたメンバーも、半数ほど足が遠のいてしまいました。そんななかでも、10代から80代のシニアまで30名前後が、SDCに必要とされる機能を検討してきました。

区内の施設や市民活動団体を視察したり、NPO活動をしている既存団体の理事さん達に話を聴きに行ったり、車にテントやテーブル椅子を詰め込み出かけていく相談会「SDCカー」も実施。コロナがおさまったあとは、地元の団体とのコラボレーション、区役所主催のお祭り、社会福祉協議会が開催するイベントなどにも積極的に参加し、試行錯誤を重ね、4年の歳月をかけてようやく開設への第一歩を踏み出しました。

「まちのひろば祭り」実施レポート

4月29日、麻生区役所前広場と庁舎内で開催された「まちのひろば祭り」には、公式発表で約3,500人が来場しました。

区役所庁舎内4階の会議室では「あさおSDC」開設についての説明会を開催。36名の区民が参加。

2階ロビーにはステージが設置され、地元をメインに活動している19団体が歌や、ダンス、楽器演奏などのパフォーマンスを披露しました。庁舎前の広場には区民や団体が気軽に参加・交流できる13のワークショップが並び、約400名の来場者がおもちゃ作りや、塗り絵、クラフトづくりなどを体験。10団体のポスター展示。そして第5回・第6回の「川崎市麻生区100人カイギ」も開催されました。

「まちのひろば祭り」開会式で挨拶をする山本区長。人気キャラ「かきまるくん」も登場しました

区民手作りで開催したお祭り

「まちのひろば祭り」の特長は区民創発。企画から運営まで区民主導で開催したことです。区役所企画課、出展応募した区民(個人)、市民活動団体などとも連携を取りながら、開設説明会、ブース展示、ワークショップ、ポスター展示、ステージ発表の各部署の担当責任者を中心に「あさお希望のシナリオ実行委員会」(※「麻生区ソーシャルデザインセンター」創出に向けた準備会)が、区民ボランティアとともにイベントを創り上げていきました。

「川崎市麻生区100人カイギ」第5回・第6回を同日開催。各会30余名が参加

これからの「あさおSDC」に必要とされる機能と事業

「あさおSDC」には1.新たな参加を促す、2.情報収集・提供、3.既存団体間のネットワーク構築、4.コーディネート・マッチング、5.オンラインでの関係づくり、6.人材育成、7.相談・活動支援、8.調査・研究の8つの機能が必要であると掲げられています。

新たな参加を促しながら地元町内会、市民活動団体、NPOや企業と連携を模索

(出典):あさおSDCパンフレット

https://www.city.kawasaki.jp/asao/cmsfiles/contents/0000165/165898/sdcpamphlet.pdf

初年度は相談・活動支援事業として、「SDCカー」の実施。住民同士の交流の場や、サードプレイスをつくるため、区内各地で「出かけていく相談窓口」を開催します。そのほか、新たな参加を促す事業として「麻生区100人カイギ」を実施し、地域人材の知識や経験を聞き、つながりを創出し、まちづくりへの参加を促す事業を行います。

必要な機能から、麻生区らしいSDCの事業の検討を重ね、4つの事業を先行予定

(出典):あさおSDCパンフレット

https://www.city.kawasaki.jp/asao/cmsfiles/contents/0000165/165898/sdcpamphlet.pdf

ずっと「住み続けたいまち」を目指して

「あさおSDC」代表の俵隆典さんは「地域にでかけて行き、居場所を提供しながら相談窓口を設ける『SDCカー』の活動、地域の活動を知る団体へのヒヤリング、イベントやおまつりへの参加を通し、認知度を上げ、積極的に人材を獲得したい。『川崎麻生区100人カイギ』では、地域の人財を発掘・紹介し、将来的に地域での新しい創発につなげていきたい。これからは、多くの皆さんが地域包括ケアシステムの『自助』『互助』を意識できるよう、居場所となる『まちのひろば』が地域で活性化するような事業を展開していきたい。5年後、10年後『麻生区ソーシャルデザインセンターと携われてよかった』と区民の皆さんから言われるようになりたいです」と意気込みを語ってくれました。

会員の投票で選出された令和6年度の新役員。左から木下貴博さん、俵隆典さん、吉田純一郎さん

今回の開設により、SDCは市内全7区で展開されることになりました。

◆麻生区ソーシャルデザインセンター(通称:あさおSDC)
メール info@asao-sdc.com
ホームページ https://asao-kibou.com/

◆麻生区役所企画課 TEL. 044-965-5112 FAX.044-965-5200
メール 73kikaku@city.kawasaki.jp

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