子どもたちが安心して思いっきり遊べる場所を増やしたい。『高津せせらぎプレーパーク』
この記事は、2020年9月16日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。
2020年夏、多摩川河川敷にある「多摩川緑地下野毛せせらぎと親子広場」を会場に、「高津せせらぎプレーパーク」が誕生しました。
「高津せせらぎプレーパークやレンジャー」の立ち上げ
普段、「川崎市子ども夢パーク」や、自主保育に参加している子育て中のママたちが中心となって、昨年「高津せせらぎプレーパークやレンジャー」を立ち上げました。
代表の川瀬早紀子さんは、せせらぎと親子広場がとても良い場所なので、ぜひここでプレーパークをやりたいと思い、色々な方に相談しました。しかし、多摩川河川敷は管轄が複雑だし、台風などの災害も受けやすいから、プレーパークを実現するには10年くらいかかると言われてしまったそうです。
「実現できたのは、区役所の方々と仲間の力です」
きっかけは、福田市長との車座トークに川崎市こども夢パークの支援委員会の枠で私がださせてもらい、「プレーパークを地元につくりたい」と緊張しながら発表したときのことです。その中で、川崎市が推進している「希望のシナリオ」に描かれている「まちのひろば」になりえると会場でお声かけいただき、昨年の10月、せせらぎと親子広場に担当の方が来てくれました。
そして「ここがプレーパークになったらすごい!」と背中を押してくれました。
その後高津区の職員の方々と相談し、市民提案型事業に応募。仲間たちと会議を積み重ね、資料を集め、それぞれの「得意」を武器に試行錯誤を繰り返しながら、見事申請が通り、念願のプレーパーク実現に一歩近づきました。
時代が「遊びが生きる力になる」ということを求めてきているし、あの場所はそういう力をもっていると思います、と川瀬さんは言います。
8月2日、第1回目のプレーパークを開催しました
当初7月26日に開催予定でしたが、あいにくの雨のため延期とになり、翌週の8月2日に第1回目が開催されました。この日集まったのはなんと340名。
河川敷で何もない場所に、工作コーナーや色水遊びなどのブースを作りました。木にはブランコを吊り下げ、子どもたちが楽しく自由に遊べる場所を設置しました。
工作コーナーでは、木に穴をあけたりボンドでくっつけたり、色を塗ったりして、子どもたちの思い思いの作品が出来上がりました。初めて、のこぎりや釘を体験する子もいて、楽しかったという声が多く聞かれました。
色水遊びでは、小さい子が作った色水の入った傘袋を、中学生が結んであげたりとその場で力をかしたり、交流したりという様子もみられました。
多摩川河川敷は安全面からなかなか気軽に遊びに来られない場所だったので、プレーパークを開くことで、身近な遊び場となった事が最大の喜びになりました。
たくさんの方とつながることができました!
高津せせらぎプレーパークやレンジャーの鈴木暁子さんにお話を伺いました。
「初めてのプレーパークでしたが、親子連れの方に多く来ていただけました。近隣の小学生も、子どもたちだけでプレーパークを目指して来てくれて、とても嬉しかったです。
また、会場の設営や色水遊びなど、小中学生が手伝ってくれたり、工作用の材料を寄付してくださる参加者の親御さんがいたり、近所のこども会の方などが応援してくださり、沢山の方とつながる事も出来ました。」
これからの高津せせらぎプレーパーク
今後は、子どもたちがやってみたいことなど、アイデアを出し合いながら、遊びや遊具も大人からの提供でなく、子どもたちや参加者親子みんなで作っていける場にしていきたいです。遊ぶ約束をしていなくても、プレーパークを開催している日に行けば、必ず誰かがいて一緒に遊べる。そして、子どもたちの遊びを温かい目で見守る大人が集う。そんな気軽に行ける身近な遊び場として、ご近所に定着していったらいいなと思います。
この記事に関する問い合わせ
高津せせらぎプレーパーク
代表:川瀬早紀子
メールアドレス:takatsuseseragi.ya.ranger@gmail.com