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中高生のための「想像力」「企画力」「コミュニケーション力」スキルUP講座 

この記事は、2019年12月4日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

 多摩市民館の「多摩区地域人材育成事業」(主催:多摩区役所)で、中学生・高校生のための「想像力」「企画力」「コミュニケーション力」スキルUP講座が開かれています。


3月の多文化交流を目指して

 今回のテーマは、「多摩区の魅力を発見し、その魅力を区内在住の外国人市民にどう伝えるか?」全4回にわたるワークショップののち、来年3月には実際に外国人との多文化交流を行います。
 参加する中高生たちはワークショップの中で調べ、考え、発言し、想像力を巡らせて、大きな用紙に整理し発表することを重ねます。参加者は中高生8人、大学生5人(活動のサポーター)、外国人市民5人です。

講座の日程

1回目 9月29日「自分を語ろう」「相手を知ろう」
2回目 10月13日「多文化って何だろう?」(日本と外国の文化を知る)
3回目 11月17日 「多摩区の魅力資源を発掘しよう!」(取材日)
4回目 12月15日 「多摩区の魅力資源を発信しよう!」

講座第1回目のまとめ
講座第2回目のまとめ

取材日の内容

 取材に訪れた3回目のテーマは「多摩区の魅力資源を発掘しよう!(企画を立てる)」です。3つの班に分かれて行います。2回目で出した「多摩区の魅力資源」を付せんに書いて貼り出します。その付せんに向かい、類似のものをまとめいくつもグループに仕上げます。たくさんの情報を整理するKJ法を使った作業です。どのグループに入れようかと悩みながら、見出しを考えて整理する作業です。

 整理した多摩区の魅力資源から、班ごとに2つずつ選んだテーマは水、観光施設、教育、自然、環境、観光の6テーマ。ここからさらに絞り込み、「観光施設」と「環境」の2テーマについて参加者全員で「多文化交流」として取り組むことにしました。

KJ法で情報を整理分類している 

なぜ参加しようと思いましたか

 参加した男女8人の中高生と外国人市民に講座の後に話を聞きました。学校に配布されたチラシや新聞記事、口コミで講座を知ったようです。
●「企画や運営」という内容を見て体験したいと思った(高1女子)
●日本人の視点、海外からの人の視点を知りたいと思った(高2女子)
●多摩区に住んでいるけれど、知らないことがたくさんあるから
●自分から参加して学べることがあると思ったので、すぐに参加を決めた(高2男子)

 IT関連の仕事をする中国籍の男女が2人、多摩市民館の日本語学級のボランティアからこの講座を伝えられて参加しています。中国語を必要な場面で役に立てそうだと思ったと話してくれました。「どんどん聞いて」と申し出ています。

多摩区の魅力資源を地図上に記す参加者
第3回目の講座の狙いとKJ法の説明

講座でどんなことを学びましたか

 参加者は第1回、第2回の講座の中で、初対面の緊張を解くアイスブレーク、活発に意見を出し合うブレーンストーミングなどを体験済です。海外生活が長い日本人ゲストとの交流もありました。中高生たちはすでに学校という枠を超えて自発的に体験を広げているようです。

 中高生たちは「KJ法を初めて体験しました」「自分の考えを声にする戸惑いがなくなりました」「みんなの前で発表することになれてきた」「KJ法のなかで人それぞれに見方が違うことを知った」「1回目より人に向き合って話すことになれてきました」などを話してくれました。この講座で体験したことが中高生一人一人に変化をもたらしているようです。

次回の予定

 次回4回目(12月15日開催)は、「多摩区の魅力資源を発信しよう!」です。書き出した付せんから、2つのテーマにつながる魅力資源を選び、一つ一つを実際に訪ねて写真などの資料を収集します。忙しい作業ですが各地を自分の足で取材することで、貴重な体験になるのではないでしょうか。きっと新たな発見や出会いがあることでしょう。

自発的に参加したからこそ得られる自分自身の変化です。第4回目で仕上がる多文化交流の企画を3月に実行するまでには、これからも初めて体験することがあるはず。互いの違いを理解し合い協力してテーマに向き合えば多文化交流の場でたくさんの出会いを体験できそうです。中高生たちがニコニコ顔で達成感に浸る姿を見たくなりました。

多摩区役所まちづくり推進部 生涯学習支援課(多摩市民館)
044-935-3398

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