「食と健康」をテーマに男子厨房に入る! ~クックメイトあさお~
「クックメイトあさお」は毎月1回、麻生市民館料理室で開かれている「男性の料理サークル」です。
2006年4月、シニア向けセミナーの受講者が立ち上げた「かよおう会」の分科会として誕生しました。活動テーマは「食と健康」。これまで料理は全く未経験だったという人も料理の腕を磨いています。管理栄養士の藤井紀美子さんが講師となり、2024年2月までに198回開催してきました。コロナの期間中も外出自粛期間を除き、健康チェック、手袋着用、アルコール殺菌など細心の注意を払いテイクアウト形式で開催。
(取材日:2024年2月11日・2月28日 レポーター:佐々木直子)
全員参加型のサークルです
献立は年に一度、メンバー全員で決めます。それぞれ「自分が作りたい料理」のレシピを持ち寄り、話し合いをして絞り込んでいきます。基本は、家庭で簡単に作れる料理。クリスマスやお正月など、季節に因んだメニューも加え、多数決で年間のメイン料理を決めます。
材料の準備は、買い出しも料理の勉強の1つと考え、4つの班が持ち回りで買い出しをします。例会の1週間前に藤井さんがメール配信する「レシピ」と「材料表」を元に、当日の参加人数に合わせて数量を算出し、購入。魚を使うときは、事前に入荷状況を確認して予約交渉をすることもあるとか。「何度か買い出しを経験すると、地元のどこのお店の、どこに、どの商品があるかが、わかるようになってきます」という声も。ごみ捨てや調味料、洗剤などの消耗品の在庫管理もローテーションで行います。
講師 藤井紀美子さんのコメント
メンバーの投票結果をもとに、副菜やデザートなどを組み合わせて、年間の献立案を作ります。皆さんの要望に添って、管理栄養士の視点で健康上配慮してもらいたい塩分や栄養バランス、時間配分などを勘案し、レシピを作成しています。
薄味を物足りなく感じる方もありますが、おだしやスパイス、調味料の使い方を工夫しています。
一人暮らしの方や、奥様の介護をされている方もおられます、皆さんでわいわい作って、食べて、楽しい時間になるように努めています。
調理作業はチームプレイ あうんの呼吸が小気味よい
買い出し班が準備をした食材を、藤井さんが各班に分けながらレシピを説明します。調理の手順、野菜の切り方、味付けのコツや調味料について説明を聞いたら調理開始です。
約90分で後片付けまで終えるため、複数のメニューを手分けして、頭も手もフル稼働で、班のチームワークも大切です。
手慣れた包丁さばきで野菜を切っていく人、洗い場で調理器具や食器を洗浄し準備をしている人、調味料の準備などそれぞれが役割を分担し、無駄なく動いている様子はお見事。ベテランの域に到達したメンバーもいますが、メンバー同士でフォローし合い、料理が出来上がった時は達成感があります。包丁の持ち方、調味料の使い方、洗い物の仕方など料理の基本も学べます。また、食事を食べながら情報交換の時間も大切にされているので、楽しく気軽に参加できる雰囲気です。
代表 山本幸雄さんのコメント
料理作りは「活力のある健康生活」につながると思います。自分で手順を考え、段取りし、材料の買い出しをし、手先を動かして料理をつくる。最後に、自分が作った料理を舌で確かめる。料理は頭の体操、手先の運動、味覚の活性につながり「認知症予防」の効果があると感じています。さらに、皆でわいわいしながら作って食べればなお美味しい!
4月から体験講座も開催
「クックメイトあさお」は、2024年春から麻生市民館で公開講座を開催します。
4月24日(水)生姜焼き ほか、5月22日(水)ナポリタン ほか、6月26日(水)惣菜活用のカツ丼 ほか。体験参加をしてみませんか。経験の有無は問いません。
対象:健康・仲間づくりをしたい方 初心者歓迎
募集:各回4名(複数回応募可能)
場所:麻生市民館 料理室(川崎市麻生区万福寺1-5-2)
費用:各回1500円(材料費など)
持ち物:エプロン・三角巾(バンダナ)を持参ください
申込:3月27日(水)午前9時~麻生市民館HPまたは電話・窓口にて(先着順)
Tel.044-951-1300