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一般社団法人カノンパートナーズの体操教室 健幸アップ体操 ~健康で過ごせることの幸せを体操で広げたい~

この記事は、2022年10月4日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

 カノンパートナーズは、「人と人をつなぐ」「人と地域をつなぐ」など、高齢になっても住み慣れた地元で、いつまでも健康に暮らしてほしいと考え、活動を続けています。
 代表理事の今川さんは5年間介護の業界に関わり、「もっと早くから運動を生活に取り入れていれば、要介護状態にならずに済んだのではないか」と思われる高齢者がたくさんいることに心を痛め、日常生活を健康に過ごせるための体操教室を始めました。


体操の会場は5カ所

 カノンパートナーズの体操会場は市内5カ所にあります。
 今回見学した新城教室(安養寺の安養殿)のほかに、小杉教室(生涯学習プラザ、他)、中原教室(エポック中原)、小黒恵子童謡記念館の「生ピアノ&健康体操」(高津区)、新城いこいの家で開催しています。(新城いこいの家開催は「健幸体操」という名称です。)
 代表理事で介護予防運動指導員の今川貞治さん(62)、理事で看護師・認知症介護実践者の内田美由紀さん(57)、健康運動実践指導者でヨガ指導員の今川みわさん(61)の3人ですが中心となり、運営しています。
 現在、参加登録者は5会場で約70人。今川さんはまだまだ参加者が増えてほしいとい言います。スタッフを充実し地域の健康を支える活動として育てていきたいようです。

中原教室(エポックなかはら)

体を動かして欲しい

 8月13日の、新城教室(安養寺・中原区上新城)の「健康アップ体操」を訪ねました。
 代表理事の今川さん、理事の内田さん、健康運動実践指導者の今川さんが、インストラクターを務めます。
 参加者の笑い声、話し声が、インストラクターのリズミカルな掛け声に重なって聞こえていました。運動途中の10分ほどの休憩時間には、参加者同士、スタッフと参加者の話し声が聞こえ、1時間はあっという間に終わってしまいました。今川さんは「本当は1週間に2回、1時間くらい汗が出る程度の運動をしてほしいのです」と言います。
 加齢とともに体の動きは下降線をたどります。今川さんたちはその下降速度をより緩やかにしたい、要介護状態にならないでほしい、介護を必要とする時期をより遠くにしたいと願い活動に力が入ります。

新城教室
新城教室

どんな内容の体操?

 体操の内容は「スポーツジムで器具を使ってするハードな運動とデイサービスで行う程度の中間くらいの強さというイメージです」と今川さん。
 ウォームアップで筋肉をゆっくりと刺激し、徐々に腕の振りや胸を大きく開いてゆきます。背をそらしたり、腕を前方に伸ばしたり、体にひねりを加える運動などへ進み少しずつ強度を強めていきます。
 休憩時間を挟んで後半が始まります。インストラクターが内田さんへ替わり、後半では生活の中での動きに対応する運動が取り入れられます。
 つまずいても転倒に至らないように体のバランスをとる運動がありました。後ろに引いた片方の脚に重心を乗せ、体を前方へ蹴りだし、もう一方の脚で前のめりになりながら、体を支える練習です。左右それぞれ入れ替えながら練習をしていました。参加者からは、「歩く途中にふらついた体を立て直すことができて、倒れずにすみました」と効果を実感する声があるそうです。

座ってするトレーニング

続けて効果につながる

 1年前から新城教室に参加している岡田尚さん(81歳)はご夫婦で参加しています。奥さまが「参加した当時は、主人は病気から立ち直ってすぐの頃でした。1時間を超える運動はつらくて、休み休みでしたけれど今は通してできるようになりました。周りの人からは、背筋が伸びて姿勢がよくなったと言われます」と話します。ご本人もそういわれることが励みになっているようでした。
 「汗を流して爽快です」「家に一人でいるより、汗を流して他の参加者ともお話できて、とてもいい気持ちです」などの感想もありました。

 取材していて気がついたのは、スタッフの3人が当日の参加者一人一人と近況を話題にし、何か疑問に思うことがないかと話しかけていたことです。今川さんは「参加者が、教室のある日に、運動だけしてそのまま帰るのではつまらないと思います。私たち3人が必ず声をかけるようにしています」と言います。
 また「内田さんが看護師なので、コロナワクチンの接種についていろいろ相談が寄せられました。看護師がスタッフにいることは、参加者にとっては相談の幅が広がるようです」。

 今川さんは「今後、ますます高齢者が増えます。私たちの活動で、要介護状態にならない人が一人でも多くなってくれたら嬉しいです」と言います。理事の内田さんは「笑って、汗をかいて、お話をして、楽しかったなという思いでお帰りいただきたいです」と語ってくれました。

小黒恵子童謡記念館ではピアノ伴奏が付く

問い合わせ

一般社団法人カノンパートナーズ 介護予防運動指導員・今川貞治
(電 話) 090-4707-6428
(メール) city.kanon@gmail.com
(Facebook) https://www.facebook.com/kanonpartners

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