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高津区学生歓迎セミナー(仮称)ただいま進行中! ~若者が地域で活動することで、地元を知り、もっと好きになる~

この記事は、2021年3月22日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

 川崎市高津区に住む中野絢斗(けんと)(23)さんは、若者たち(主に大学生)が地元高津区を知るための学びの場を作ろうとしています。地元の歴史や地理的な広がり、農業を含む産業、生活の場面としての飲食の情報、文化・芸術などさまざまを対象にした学びと同世代、地域の人たちとの交流を広げる活動を始めています。


海外で知った「地元を語る知識の少なさ」

 中野さんは学生時代に留学したベラルーシ(ポーランドとロシアの間)や帰国時に20数か国を訪ね歩き気がついた。出会った人たちはそれぞれの生活、友達や地元を誇らしげに語っていた。「自分には日本や地元川崎を語るための材料がなんと乏しいのだろう」。川崎市高津区に生まれ育ち都内の大学を卒業した。振り返ると知り合いと呼べる人がいなかった。「自分のアイデンティティーの一部であるはずの地元の歴史、文化や自然環境、どのような人たちが生活しているのか何も知らない」ことに思い至った中野さんはすぐに動いた。

諸外国での交流(キルギス共和国)

地元を体験し広がるつながり

 中野さんは地元の活動グループを訪ねた。インターネットで検索し、高津市民健康の森の保全活動に参加した。先輩たちから畑の耕し方、耕運機の使い方などを学び、竹炭作りのことも聞いた。更新しているホームぺージを見て訪ねたことを喜んでくれた先輩メンバーたちだが、情報機器については中野さんの方が慣れている。スマートフォンの使い方をアドバイスすると、個人でツイッターを発信する人が増えたようだ。相互に学び合う関係に発展した。
 溝の口のコミュニティーカフェ・ココデでは、シニアの交流に熱心なオーナーから「スマホの対面講習をして欲しい」と頼まれ、すでに4回実施し今後も続きそうだ。二ケ領用水の清掃活動に参加したり区内で紙芝居を展開する人とも出会ったりと、つながりは広がっている。「地域の活動では新鮮な発見が多いです」という。

畑の耕し方を習う
機材について習う

地元で過ごす時間は地元を好きになる機会

 新型コロナの影響で、オンライン授業が行われている学生たちは今、昼食を地元高津区内の飲食店で摂ることが多いようだ。チェーン店にはない温かさや、常連さんたちとのコミュニケーションが面白いと中野さんはいう。そうした体験や発見が増えるにつれて、地元が好きになってきた。今まで知らなかったことを「もったいなかったと思うようになった」と話す。高津区に若者が活躍する機会や場を広げることができれば若者が地域に出てゆくことができる。地域にある活動グループと相互に学びあう関係が築かれれば若者と地域とのつながりがさらに広がる。地域を好きになる若者が増えるのではないかと中野さんはいう。

二ケ領用水の清掃に参加

故郷と思える川崎、高津

 まず、自主的な活動を始めようと考え、「2021年度高津区市民提案型協働事業」に「たかつ学生歓迎セミナー(仮称)」で応募し採用された。
 すでに動き出していることがある。川崎市内7区の「若者活動の連携ネットワーク(仮称)」の初会合を4月中旬に開こうとしている。地域活動に興味のある若者に参加を呼びかけている。何年も後になって「川崎市で、高津区で過ごしたこと」が故郷のように振り返る活動になればすてきだ。

まちづくりについて話す中野さん

問い合わせ連絡先

中野絢斗
電話 090-6319-7514 
メール nakaken0607@gmail.com

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