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令和元年度幸区多文化共生推進事業 「多文化コンサート・講演会~ベトナムに魅せられて~」

この記事は、2020年1月17日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

 川崎市内在住外国人との交流を広げる多文化共生を目的にするイベントが2019年12月21日に幸市民館大ホールで開かれました。今年はベトナムに着目しています。当日はベトナムの伝統的な音楽、ベトナムポップスのコンサートとベトナムを紹介する講演会「ベトナムに魅せられて」などが行われました。


第一部:ベトナムの民族舞踊と民謡

 ベトナムの農村で見かけるアオババという普段着とノンラーというかぶり傘を手にした踊りを留学生女性を含む「9Flowers」のステージ披露。NINI(男性歌手)による「DIEM XUA」という少し哀愁をおびた曲調の歌声(これは日本で天童よしみさんが『美しい昔』の曲名で歌います)。他3曲が披露されました。(写真に様子)

第一部 NINIの歌
第一部 かぶり傘の踊り

第二部:「ベトナムに魅せられて」~プレゼンテーションと座談会~

 プレゼンターは黒江乃理子さんとベトナム人留学生のヴー・ディン・ズーンさん(男性)とグエン・ドゥー・トゥー・トゥーさん(女性)。黒江さんは「かわさきベトナム人留学生支援会KVSS」の代表です。プレゼンテーション内容はベトナムの歴史、観光地、地方・都市の様子など。さらに人口構成の日越比較では、まず高齢者比率が対照的。ベトナムは若者が多いのです。総人口は1億2千万人強の日本と9千600万人強のベトナムとの差は約3千万人ですが、今後差は徐々に縮まり、2040年には逆転する見通しです。成長の躍動感を感じさせてくれるベトナムを紹介する内容に聴衆は引きつけられていました。

第二部 かわさきの外国人

 黒江さんとベトナムとの縁は23年になります。その継続的なかかわりを頼ってベトナムからの留学生が川崎に集まるようになったといいます。現在、川崎在住のベトナム人は約3400人でその約1600人が留学生のようです。留学生たちの勉学と生活費を得るアルバイトの両立を支え、不安定な生活・文化面での支援をするのが「KVSS」の活動です。黒江さん自身が経営するベトナム料理店は留学生たちの交流の場にもなっています。「留学生たちから感じ取ることは『ベトナムの人の熱意と向上心』。目上の人への尊敬、団結心の強さ、積極的な行動力、プラス思考、感謝の気持ちなどから受ける感動が支援を継続する力です」と語ってくれました。

第三部:「現代のベトナムそして未来へ」

 再びNINIと9Flowersによる歌声とダンス、さらにアオザイファッションショーが行われ、日本、中国、ベトナム、インド、カナダ、アメリカ、アフリカ諸国に繋がりのある子どもたち(JDSグローバルスクールでダンスや歌、多文化コミュニケーションを通して、相互理解を感性でとらえている)のダンスとNINIによる歌「パプリカ」へと続きました。舞台はアオザイの彩りと歌声、ほほえましいダンスで盛り上がりたくさんの拍手につつまれました。

第三部 アオザイショー

 イベントのフィナーレでは
① 「多文化共生推進事業活動証明書」の贈呈式。
 当日参加してくれたベトナム人留学生へ幸区の関 区長から当該イベントへの参加協力を感謝して上記証明書が授与されました。彼らが日本国内で生活する中で自己を紹介する一助として役立ってほしいと思いました。
② 抽選会:入場券に記された数字が呼び上げられると景品がもらえます。
③ NINIの歌と全員ダンス「パプリカ、正月テト曲」

フィナーレ

 最後に、幸区多文化共生推進事業実行委員会の大塚委員長のあいさつがありました。
「20年近く前、近所に外国からの人が住み始めました。どうしたらこの方々と仲良くなれるのかと考えたことが外国人との共生に興味をもった始まりでした。最初はあいさつ。『シンチャオ』がベトナム語の『こんにちは』ですね。20年前、こんにちは、おはようございます、と声に出しました。すぐに近づけたわけではありませんが続けています。今後も外国の方がやって来ます。地域の中で仲の良い友人のようになれたらいいですね。互いに等しく認め合い尊重し合って、私たちも少しずつ変わってゆく。幸区が多文化の共生する幸せなところになれたらいいと思います。今後とも多文化共生事業にご協力をお願いします。」


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