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~自然と共に歴史にも触れる~ 神庭・里山を楽しむ会

この記事は、2021年3月1日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

2002年に特別緑地保全地区に指定された神庭緑地(高津区蟹ケ谷97-5)には、市内唯一の現存する前方後円墳があり、遺跡の発掘事業は現在も継続されています。広大な原生林や竹林の自然とともに歴史にも触れることが出来ます。

2月17日(水)、この緑地の保全活動を行っている「神庭・里山を楽しむ会」を訪問し、代表の加藤美千代さんからお話を伺いました。

加藤さん(前方後円墳の前で)

いつから、どんなことを?

神の庭という名前のついたこの神庭緑地の保全は、元々、地域の方々が行っていた不法投棄ゴミの片づけや竹林管理を、2007年から私たち「神庭・里山を楽しむ会」が引き継ぎ、現在は、季節を楽しみながら自然と人との共生をはかりつつ地域の憩いの場・教育の場となるよう保全活動を行っています。
竹林の管理、草刈り、畑作業、イベント実施、など担当に分かれて計画し、作業は月3回、皆で協力して行っています。
竹林の管理として伐採した竹材は、柵やベンチ、階段作りなどに使うほか、竹細工の材料としても役立っています。利用する方の安全を考え、手を掛け綺麗にしています。そして、残された自然を大切にしながら、懐かしい里山を目指し保全していくように心がけています。
畑作業では、ジャガイモ、大根、のらぼう菜、ハーブ、それに椎茸などを育てています。休憩の時には畑のハーブをお茶にしていただきます。太陽と雨と緑地の土で出来た恵みを季節事に楽しんで活動しています。

竹林の手入れ

どういう人が参加していますか?

会員には、団体会員、家族会員、個人会員とあって、現在、会員は85組です。会員総勢だと100人以上になります。中には東京都や横浜市からの参加者も。年齢は0歳~90代、イベントには家族で参加される方が多く見られます。
普段の作業には平均して30名ほどが参加して汗を流しています。

ハーブ畑の手入れ
ハーブティーで一息

皆が楽しめるイベントあれこれ

年間を通して、竹の子掘り、七夕イベント、クリスマス飾り・正月飾り作り、椎茸のコマうちなど、季節を感じられるようなイベントをたくさん実施しています。
コロナ渦でもなるべく密にならず、安全に楽しめるような工夫をしながら頑張っています。
イベントの時には、里山の恵みを参加者全員で楽しめるように心がけています。

創作竹細工

嬉しい思い出はいっぱい!

一年を通して楽しいことや新しい発見がたくさんあります。
長年やってきた中で、畑を荒らされたり、育てている木が折られたり、ボヤがでたり、竹のベンチを壊されたり、ゴミを捨てられたりといった、がっかりするような悲しいこともありました。しかし、活動当初に比べ綺麗になってゆく緑地を利用する人も増え、ここに集うことを楽しみにしてくださる会員が増えたことがなにより嬉しいです。
「ここに来るとお喋りが楽しい」「地域の役に立つことができる」「ホッとしてくつろげる」「気持ちのいい汗を流せる」そういう言葉を聞くと、続けてきて良かったなあとしみじみ思います。
〈川崎のオアシス〉として今後もずっと残していきたいと思い活動しています。

お問い合わせ先

神庭・里山を楽しむ会
代表  加藤美千代
電話番号 090-9856-2177


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