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~誰もが心地よく過ごせる居場所~「宮前平駅前スペース ここわ」

この記事は、2019年6月14日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

「宮前平駅前スペース ここわ」は、「障がいをもつ人をはじめ誰もが心地よく過ごせる居場所をつくりたい!」という思いから生まれたコミュニティスペースです。


趣味に浸り、喫茶でまったり

平日の午前は、体操、手芸、書道、絵画、パソコン等の講座、午後はお茶を飲みながら交流したり、休息したり、ゆったりと過ごす「ここわ喫茶」が開催されています。(詳しいプログラムはこちらをご覧ください)
私が伺った日、午前はパソコン教室が開かれていました。ちなみに、この日は予約なしでもOK。
教室では、ワードやエクセルのレッスンを一律に行うのではなく、それぞれの困りごとや知りたいことを個別に教えてもらえます。
講師の武関先生は「退職後は地域にお役に立つことがやりたいと思っていたんです。こちらのパソコン教室は数年前からお引き受けしています。パソコンやスマートホンのことなど、結構需要がありますね。」とご自身も楽しまれているご様子。
午後は喫茶「ここわサロン」。それぞれが持参したお弁当やお菓子を分け合ったり、レシピを教えあったり。離れたコーナーでは楽器を抱え静かな曲を奏でている方もいたり。知り合いも、そうでない人も、スタッフも、和やかに時を過ごしていました。

パソコン教室の様子

総会と「歌声とお茶会」

とある日の「ここわ総会」にもお邪魔しました。
活動報告を聞いてびっくり。活動を支えるために、手作り品やリサイクル品販売、古本回収、受託販売等々たくさんの事業が行われていました。コツコツと集める運営費。本当に頭が下がります。

手作り品、リサイクル品販売コーナー

総会の後は「歌声とお茶会」。ボーカル、ギター、ベースの3人のボランティアが「うまくなくていいからね!いい声でなくてもいいからね!大きな声でね~!」と呼びかけ”誰もが居心地よく気持ちよく”という”ここわマインド”あふれる司会に、皆さん元気いっぱいのひとときでした。

歌声と茶話会

代表者・小久保富久子さんのお話

オープンしてからずっと、居場所喫茶、各種講座、講演会(人権や精神医学の基礎知識)・コンサートなどの文化交流を行い、機関誌を発行・配布し、”ここわ”に集う方々の希望を取り入れながら活動してきました。すべてボランティアで運営していますが「やってあげる」「やってもらう」というスタンスではなく、お互いの違いや多様性を認め合い、一人ひとりが自分らしさを見つける場でありたいと思います。
人と交流することが苦手だった方がだんだん他の人に馴染んでいけるようになったり、気持ちを表現できるようになったり、そういう様子が伺えると、とても嬉しいです。
運営の一番の悩みは維持費とボランティア(人材)をどう生み出すかです。収益事業にあまり重きをおいてしまうと、本来の目的からそれてしまいます。誰でもが参加しやすいように、参加費もお茶代もなるべく安くしておきたいし。。また、今後に繋げていく人がなかなか見つかりません。今までも、これからも、大きな課題です。

代表の小久保冨久子さん

取材後記

その都度豆を挽いて淹れるコーヒーが100円!個別指導のパソコン教室は300円!この価格で駅前のスペースで活動を続けるのは、どんなに大変なことかと思いました。お茶を飲みながらの雑談で「この居場所があるから本当に助かる」「ここに来るとホッとできるからありがたい」という言葉をいろんな方から聞きました。多くの方に必要とされているのですね。
優しい空気に満たされていて、子どものころの家に里帰りしたような気分に浸れます。
ぜひ一度「宮前平駅前スペース ここわ」を訪ねてみてください。

宮前平駅前スペース ここわ

所在地:川崎市宮前区宮前平1-10-17-202
(田園都市線の宮前平駅から徒歩1分)
電話:044-853-7337
平日 午前10時30分~午後5時

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