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川崎の民話と地域の歴史を学ぶ-講演と朗読の集い-

この記事は、2020年12月18日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

川崎の民話と地域の歴史のつながりを知り、「昔話は作り話ではない」ことを学ぼうという集いが、かわさきゆめホール(中原区下沼部1880)で2020年11月1日(日)、29日(日)の2回に渡って開催されました。主催は「かわさき民話を愛する会」。
ソーシャルディスタンスを考慮し定員を設けましたが、両日とも「お断りするのが心苦しかった」という盛況ぶりでした。
市立川崎中学校の山本篤(やまもとあつし)校長先生の講演のほか、琵琶演奏や、民話を題材とした日本舞踊、マイムつき朗読劇など、様々な表現によって民話の楽しさを伝える内容です。


山本篤氏の講演

山本先生は昔話が地域の歴史や地名などと深く関係していることに興味を持ち、これまで地域研究に取り組んできました。
今回は「発見!面白い!こんなに身近に川崎市の歴史~昔話は単なる作り話ではなかった~」と題し、1日は「権六谷戸(ごんろくやと)のもろこし」、29日は「ようさんのはじめ」という民話を題材にしたお話がありました。
身近な地名、坂や橋の名称に関する「いわれ」や「できごと」の裏付けが具体的に話され、現地を知る参加者も地域の昔を想像しながら聞き入っていました。「近所を歩くのが楽しくなりそう」「住んでいる近隣にこんな出来事があったのかと興味深かったです」などの感想が聞かれました。

山本篤さん

演目紹介

1日は琵琶奏者Ash(アッシュ)氏の薩摩琵琶による弾き語り「不知火の松」、29日はパフォーマンス団体「川崎セブンスター」による朗読劇「かっぱの平六」、「大山の天狗の将棋」と、日舞扇乃会(にちぶおうぎのかい)による日本舞踊「鬼の踊り」、「たぬきの火の用心」、「鬼げ橋」といった、『かわさきのむかし話』(萩坂昇著)をはじめ、日本の民話をもとにした演奏や踊りが披露されました。

琵琶奏者Ashさん
朗読劇「大山の天狗」
日本舞踊「鬼の踊り」

主催者ひとことインタビュー

会長:萩坂心一(はぎさかしんいち)氏

「叔父である萩坂昇著の『かわさきのむかし話』(北野書店)を題材に舞台公演をしたり、講演会を開いたりしています。民話のゆかりの地を訪ねるツアーや、民話と歴史を学べる冊子の作成も計画中です。」

会長:萩坂心一さん

副会長:藤嶋とみ子氏

「萩坂昇先生は川崎をとても愛し、昭和40年代に川崎の文化をつくり上げた方です。また弱者に心を寄せた活動も長く続けておられました。私は先生のそのような想いを繋いでいきたいと願い、この活動に取り組んでいます。」

歴史を知る面白さを伝える

「かわさき民話を愛する会」は昨年発足し、昨年の集いにも主催者の予想を超えて大きな反響があったということです。アンケートにも今後に期待するというあたたかい言葉が多かったようです。
地域の民話や歴史を愛する人たちを繋ぐことで、川崎の歴史を知る面白さが広く市民に伝わるといいですね。

問い合わせ

「かわさき民話を愛する会」
電話:090-6707-2488(萩坂)
電子メール:hagisaka@dab.hi-ho.ne.jp

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