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市民創発イベント「まちのひろば祭り I ♥ あさお」開催

この記事は、2023年1月6日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。
(取材日:2022年9月23日、インタビュー:10月10日)


「新たな参加を促す」区民手作りのお祭りを開催

2022年9月23日、「あさお希望のシナリオ実行委員会(以下、実行委員会)」が主催するイベント「まちのひろば祭り I ♥(LOVE)あさお」が麻生区役所前広場などで開催されました。
実行委員会では、2024年度以降の麻生区SDC(ソーシャルデザインセンター ※注1)設立を視野に、今年度は5つのプロジェクトを試行実施しています。イベントを企画した「新たな参加を促すプロジェクト」もそのひとつ。イベントを通じ、区内のまちのひろばの活動や「希望のシナリオ」の活動を、より多くの区民に知ってもらうことが目的でした。

開催当日は3500人が来場

当日は朝7時前から、区役所2階ロビーにステージを設営。雨の中、屋外の区役所前広場では学生スタッフがテントを建てていきます。屋内会場でも、ワークショップ用の机や椅子を配置。8時には実行委員スタッフ、学生ボランティアのほか、一般公募による市民ボランティアも集まり、9時には出展者や出演団体が揃いました。
午前10時、プロジェクトリーダー宮河悦子さんによる開会宣言。三瓶清美麻生区長の挨拶には、麻生区の人気キャラクター「かきまるくん」が応援に来てくれました。
15団体によるステージパフォーマンス、子どもから大人まで楽しめる10種類のワークショップのほか、麻生区で活動している8つの市民活動団体がブースを開設し案内や販売を行い、駄菓子屋、射的、おもちゃ釣り、スーパーボールすくいなどキッズ向けのエリアもありました。

来場者は当初、数百人と想定されていましたが、大きく上回り約3,500人と発表されました。

(※注1)SDC(ソーシャルデザインセンター)とは:川崎市では「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」に基づき、各区で、多様な主体の連携により、市民創発によって課題解決する区域レベルの新たなしくみとして、地域でのさまざまな新しい活動や価値を生み出し、社会変革を促す基盤である「ソーシャルデザインセンター」の創出に向けた取組を行っています。人や団体・企業、資源・活動をつなぐコーディネート機能とプロデュース機能や人材育成、まちのひろばへの支援等の機能を持つものとされていますが、各区の独自性を踏まえて、機能やエリア等できるところから、まずは試行的、実験的にスタートし、検証しながら徐々に高次機能を付加していくこととしています。

(川崎市ホームページより)
見応えのあるパフォーマンスを披露するステージ出演者

宮河悦子(みやかわ えつこ)プロジェクトリーダーにインタビュー

プロジェクトの企画理由を教えてください

「『新たな参加を促す』目的のため、多くの人に『希望のシナリオ』の活動を知ってもらい、活動の担い手を集める手法として、イベントの開催を試みました。地域活動をやってみたいと思っている人や団体が一緒に、イベントを開催することで、繋がりが生まれ、情報提供、団体同士のネットワークや人と人とのマッチングができたらと思いました。
また、10年後の麻生区について考えるシンポジウム開催によって、市民活動に興味を持ってもらうことも大切だと考えました。
地域包括支援を自分ごととして考える機会がなかった私は、地域包括支援センターや活動団体のイベントにも足を運び、プロジェクトが起動する前の年から、さまざまな分野の、いろいろなものに触れることを心がけました。多摩区SDCのイベントにも足を運び、シニア世代から現役世代・子育て世代・学生・中高生・キッズまで、全世代が集えるイベントにすることを第一にと考えました。」

開会宣言をする宮河悦子リーダー

大変だったことはありますか。どのように解決しましたか?

「方向性が定まるまでは、行政と実行委員とで着地点が共有できず、何度もやり取りを重ねました。学生や会社勤めのメンバーもいるので、週末や夜間に使える打合せ場所を探すのも苦労しましたが、多摩区SDCのスペースを何度か利用させてもらいました。
また、出展団体募集期間に、私を含め新型コロナウイルス感染者がでて、予定通りの動きができませんでしたが、SNSでメンバーを探し、出展者ともメールでやり取りをすることで乗り越えました。幸い、ホームページやチラシからの申込が増え、結果として望んでいた通りの多世代かつ多様な団体に集まっていただき、とても嬉しかったです。」

開催後の感想、嬉しかったこと、得られた成果はなんですか?

「前日まで参加者が少ないのではと懸念していたシンポジウム『麻生区の未来のありたい姿に向けて』は、ふたを開けてみれば、会場は満席。一般社団法人地域ケア総合研究所の竹重俊文所長、公益財団法人さわやか福祉財団の丹直秀理事の講演後に行われたブレインストーミングには、10代から80代までが参加し、多世代で語りあえたことが好評でした。
『新たな参加を促す』という私たちの目標は、イベントを開催することで達成できたのではと自負しています。企画から実施まで、多世代で取り組んだこの経験は、麻生区らしいSDC創設への重要な要素になったと感じています。」

老若男女で真剣にまちの未来について話し合うブレインストーミング

実行委員会 俵隆典(たわら たかのり)代表にインタビュー

イベント開催で大変だったことは何ですか?

「開催日は雨の予報で、事前に計画していた屋外会場のほとんどを屋内に変更することとなり、その対応が大変でした。前々日から電話やメールで関係各所に連絡し、会場案内図の作り直しなど時間と勝負の膨大な作業でしたが、学生スタッフが臨機応変に対応をしてくれました。

雨によって来場者はかなり減ると想定していたのですが、チラシを配布したいくつかの小学校や中学校では、校内放送やメール配信でイベントの変更点を保護者へ知らせてくれました。また、新百合ヶ丘駅に近い企業や店舗からも、開催前から駐車場を無償でご提供いただくなど、ご協力いただきました。このような手助けも今回のイベントが目指した『助け合いによるまちのひろばの発展やそこで活動する担い手の創出』に必要不可欠なものだと実感しました。多くの皆さんの力を借り、今回の成果が出ていることを感じています。

あさお希望のシナリオ実行委員会として、これから各事業が行った試行を検証し、麻生区のSDC創設を検討していきたいと思っています。」

シンポジウムで挨拶をする俵代表

あさお希望のシナリオ実行委員会
代表 俵隆典
問合せ・連絡先:麻生区役所企画課 Tel.044-965-5112
Homepage https://asao-kibou.com/
Facebook  https://www.facebook.com/asaokibou

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