見出し画像

コミュニティカフェ「となりの.」を拠点に活動する「暮らしの保健室」

この記事は、2022年7月21日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

元住吉駅から歩いて8分、二ヵ領用水の小道をちょっと入れば、そこにはお洒落なコミュニティカフェ「となりの.」が待っています。テラス席もある、小さなおうちのイメージの店内は、静かな空間でお茶を楽しむ他に、地域に根差した人々の活動の場にもなっています。
築60年超の団地建て替えを機に、地域の人々が気軽に、そして自然に集い繋がる場を作ろうと、2020年3月、コミュニティカフェ「となりの.」はオープンしました。バリスタの淹れる美味しいコーヒーを楽しむカフェとして、また、コワーキングスペースや講座の会場としても利用できます。レンタルボックス「となりの.おはこ」では、手づくりアクセサリーなどの小物雑貨などを展示販売しており、訪れる人々を楽しませています。レンタルボックスを利用する作家同士の交流がきっかけで、新たなコミュニティも生まれています。
現在、「となりの.」では、「親子カフェ」、「ものづくりカフェ」、「小児科医による『ぶらりこどもカフェ』」、「おしゃべりカフェ」などのイベントが定期開催中です。野菜や花、キッチンカーでのお弁当の販売で賑わう「となりの.マーケット」も好評です。また、小学生対象の「放課後サポート」も実施しています。
2022年4月から毎週水曜日に開催の「暮らしの保健室」が始まりました。ここは健康に関する悩みごとをお持ちの方から、たまたま立ち寄った来店者まで、誰でも気軽に来て話すことができる場です。
「暮らしの保健室」を運営する一般社団法人プラスケア(以下プラスケア)の、看護師・コミュニティナースの石井麗子さん、障害者福祉専門・ソーシャルワーカーの勝山陽太さんにお話を伺いました。
(取材日:2022年6月15日)

はじまりと目的

NPO法人小杉駅周辺エリアマネジメントの活動の一環として、血圧測定や健康相談を行う「1日保健室」や健康に関するイベントを、西智弘氏(川崎市立井田病院勤務、腫瘍内科医)が中心となり開催したことが、出発点です。その後、「病院に行くほどでもないが、ちょっとした健康の悩みを気軽に話せる場所が欲しい」との市民の声に応えて、「医療者と市民とが気軽に繋がることができる場所」を川崎市内につくりたいとの思いのもとに2014年4月、プラスケアが設立されました。地域の人を緩やかに繋ぎケアすることを目的にしています。今年で5年目となりますが、活動を市中の様々な場所で行ってきたことで、人々の健康に関する手助けの輪を、徐々に広げることができました。

勝山陽太さん(左)、石井麗子さん(右)

活動内容

「暮らしの保健室」は、毎週水曜日の午前10時~12時、午後1時~3時に「となりの.」で開催しています。悩みが有る無しにかかわらず、どなたでもぶらりと立ち寄り、気軽にお話いただけます。「カフェの飲み物片手にプラスケア・スタッフとのおしゃべり」というのが基本ですが、時には訪れていた人同士で和気あいあいとなることもあります。日時指定で個室を使用する「個別相談」も行っています(有料)。その他、グリーフケアという、大切な方を亡くされた方が気兼ねなくすごせるように考えられた「あのねの部屋」、離乳食から高血圧食まで管理栄養士がアドバイスする「栄養相談」も開催しています。障害者福祉専門のソーシャルワーカーによる「福祉を話す」講演会では、障害の相談から日常の話で盛り上がり、気がついたらトークイベントに発展していたこともありました。これこそ、薬ではなく、街や人の繋がりが、元気や健康をサポートするという、社会的処方のひとつです。

コミュニティカフェ「となりの.」

このカフェを拠点に3ヶ月が経って

プラスケア・スタッフもこのカフェの受付に立ち、利用者の対応もしています。
私たちの活動は場所を確保するのが大変ですが、コミュニティカフェ「となりの.」さんとご縁があり、今のような形でできることは本当にありがたいです。このカフェの理念が、「地域の人と人との繋がりを深めるために、人々に立ち寄りたい場所を提供する」という、私たちの方向性と共通する部分が多いこともあると思います。
ここで流れるBGMが、心を癒し、言いにくいことでも話しやすい雰囲気になる、と相談者に言われた時は嬉しかったですね。

イベントがいっぱい!

これからの夢とメッセージ

私たちの活動「暮らしの保健室」に協力してくださる人々が増えてきました。活動開始の頃よりも、街の皆さんに知っていただけていると感じます。本当に川崎市は色々な職種の人がいて、フットワークが軽い方が多く刺激的です。
昨年は、コミュニティナースの発祥の地である島根県へ1年間研修出向しておりました。あらためて川崎のことをもっと知りたいという気持ちが湧いています。現在、市内の様々な活動団体を取材し、情報を集めています。その情報を元に、これからも色々な活動の枠を超えて、人や街とゆるく繋がりたいと考えています。
今後は、ひとつ拠点を持ち、学生さんや様々な方が気軽に関われるしくみを持ちたいねと、チームで話しています。「となりの.」さんは素敵な場所ですので、相談などでなくても、ゆっくりできると思います。ぜひ気軽にお話しにいらしてください。
お待ちしています!

手作りグッズが可愛い「となりの.おはこ」

●コミュニティカフェ「となりの.」
川崎市中原区西加瀬5-1フロール元住吉1F
℡044-386-1599 https://www.tonarino-motosumi.jp/

●「暮らしの保健室」
電話:044-863-8444(電話受付は平日10時~17時)
FAX:044-863-8443
e-mail: info@kosugipluscare.com
web: https://www.kosugipuluscare.com/

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

最後まで読んでくださりありがとうございます。市民の方の地域活動や市民活動等への参加と継続を応援するため、Facebook(つなぐっどKAWASAKI)でも情報を発信しています。よろしければ、フォロー、いいね!をお願いします♪