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プロジェクションマッピングと音楽とシャボン玉でナイトミュージアム ~ひらまナイト~

この記事は、2022年2月25日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

川崎市中原区にある「なかはら障害福祉施設ひらま」の壁が、毎週水曜日の夜、パラアートナイトミュージアムに大変身します。
施設の壁を利用して、プロジェクションマッピングを上映。オープニングの映像に続いて、毎回5枚ずつ、パラアートを紹介しています。その後、映像に合わせて、オカリナ演奏がスタート。今回取材した時には、運が良ければ会えるという、シャボン玉オヤジさんのシャボン玉が映像・演奏と合わせて幻想的な光景を醸し出していました。

このナイトミュージアムを開催している「社会福祉法人ともかわさき」の園部由美さんと、プロジェクションマッピングを作っている中村圭子さんにお話を伺いました。
(取材日:2022年1月12日)


開催を始めたきっかけを教えてください。

園部さん:
私は元々、障害者が地域の中で普通に生活できる環境を作りたいという想いを持って、福祉関係で活動していた中、「なかはら障害福祉施設ひらま」が、2020年4月にオープンしました。福祉はどうしても受け身になりがちで、こちらから皆さんにできることが少ないという印象がありました。せめて施設を使って皆さんに楽しんでいただこうと思い始めたのがきっかけです。そして、2020年にたくさんのご縁があり、2020年12月から施設の壁を利用してプロジェクションマッピングを始めました。ひらまナイトのはじまりです。

会場の「なかはら障害福祉施設ひらま」

「たくさんのご縁」である、メンバーと出会ったきっかけを教えてください。

園部さん:
2020年に行われた川崎市主催「かってにおもてなし大作戦!」で皆さんに会いました。「かってにおもてなし大作戦!」とは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機に障害のあるなしや年齢や人種の違いに関わらず、すべての人が活躍できる社会の構築を目指す「かわさきパラムーブメント」を推進するというテーマをもとに、自分の趣味や特技、アイデアなどを活かして、川崎に暮らす方々に向けて、自分が楽しくて、ドキドキする「おもてなし」をふるまってみる取組で2018年から開催されています。

私は2018年から参加していて、2020年は、施設の駐車場を使ってミニフェスを開催しました。ステージでダンスやオカリナ演奏、南京玉すだれを、そして、ブースでは糸電話、プラレール、メディカルチェックなどを実施しました。そこでメンバーと繋がりました。

プロジェクションマッピング

そして、ひらまナイトの開催が始まったのですね。

園部さん:
はい。試験的にマッピングをしてみると、オカリナ演奏者のじゅんじゅんさんが「私、オカリナ吹く〜」と生演奏してくれました。しばらくすると、シャボン玉オヤジさんがマッピングに併せてシャボン玉飛ばしてみたいと。そこで、中村圭子さんに頼んでパラアートの紹介やじゅんじゅんさんの曲に合わせた映像を作ってもらうようお願いして、オープニング→パラアート→オカリナの曲の映像をお願いしました。
すると、プロの照明さんも参加してくれたり、メナードさんがハンドマッサージを無料でしてくれたりと、どんどん輪が広がっています。

映像に合わせたオカリナの生演奏

プロジェクションマッピングで中村さんが参加したきっかけを教えてください。

中村さん:
私は園部さんのパラアートを広めたいという想いや、障害者のグループを作りたいのではなく、地域の中で普通に生活できる環境を作りたいという想いに共感しています。
実は私は白血病経験者で、病気とともに全てを手放した経験があります。大病を患った人でも普通の社会の中で普通に仕事して普通に生活していきたいという想いを持っています。もともとアートも好きで、療養中は絵を描いたり縫物をしたりして過ごしていたこともあり、パラアートにも興味がありました。園部さんの想いは私の想いと全く同じだったので、すぐに「やるやる!」と返事しました。

私も園部さんも「かってにおもてなし大作戦」に参加していたのですが、昨年行われた「かってにおもてなしテレビ」の出し物として、私は「覆面斬り(※)」を行いました。
その時に映像を自分で編集していたので、声をかけてくれたんだと思います。

※自作の目隠し覆面を被り、プロレスリングの上でチャンバラ対決

しかも大義名分を掲げてやるのではなく、みんなにまず興味を持ってもらうような面白いことをやるという方法が良い!
今ある機材で、それぞれができることを持ち寄って、まずはやってみる、という方法が気に入っています。私は映像のプロではありませんが、できる範囲でみんなが楽しめるものを作れたらと思っています。

パラアートを紹介

今後のひらまナイトについて教えてください。

園部さん:
毎週水曜日の18時半から約10分、2022年は3月16日までの開催になります。「毎年、冬にはあそこでプロジェクションマッピングあるよね。」と言っていただけるようになりたいです。皆さん何かのついでに是非、見に来てくださいね。寒い夜にほっこりできますよ。

この取組に関する問い合わせ

ひらまナイト
問い合わせ:社会福祉法人ともかわさき なかはら障害福祉施設ひらま
電話番号:044-540-0909


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