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溝口を語ろう、ノクチの歴史を振り返ろう

この記事は、2018年3月30日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

3月17日(土)13時30分~16時、高津市民館12階大会議室にて「溝口を語ろう、ノクチの歴史を振り返ろう」というイベントが開催されました。80名近くの参加があり、会場は熱気であふれていました。


「わが街、たかつ 溝口駅周辺アーカイブ事業」市民提案型協働事業

高津区は2012年に区制40周年を迎えましたが、これを機に「高津区ふるさとアーカイブ基本構想」として写真を中心とした地域資料の保存、活用についての考え方をまとめ、区の歴史を物語る写真資料等の収集を進めています。
今年度、溝口駅北口の再開発から20年を記念して、高津シルバーガイドの会が「『わが街、たかつ』溝口駅周辺アーカイブ事業」を平成29年度高津区市民提案型協働事業として提案し、高津区と協働で実施されることになりました。この事業で区民から提供された写真等は「高津区 ふるさとアーカイブ」に収録されています。

ふるさとの変遷をアーカイブするために

高津シルバーガイドの会では平成29年度中に下記のイベントを企画・実施してきました。
・溝口駅周辺の変遷を伝える写真展PART1開催(2017年10月区役所1Fロビー、11月ノクティ9F連絡通路)
・溝口駅周辺の変遷を伝える写真展PART2開催(2018年1月区役所1Fロビー)
・ぶらノクチ(古い写真を見ながらの溝口駅周辺の街歩き)(2018年2月溝口駅周辺)
・「溝口を語ろう、ノクチの歴史を振り返ろう」(2018年3月高津市民館12F)
今回の講座はこれまでの写真展や講座を振り返りながらの「まとめ」といえるでしょう。

「溝口を語ろう、ノクチの歴史を振り返ろう」概要

第一部
講演会「溝口の思い出」(講師:郷土史研究家 對馬醇一氏)では、古く縄文時代からの溝口発展の歴史過程をなぞり、平瀬川、二ケ領用水が農業の発展に寄与した話や用水をめぐる水騒動の話、そして府中街道(軍需・堤防の役割)、神奈川道(繭・絹の交易、農産物の運送路)、大山道(宿駅)の三つの街道が町を発展させたことなど、溝口の現在までの発展の過程を分かりやすくお話しいただきました。また名称を「溝口」「溝の口」「溝ノ口」「溝之口」と書き表す違いについての説明も興味深いものでした。

對馬醇一氏の講演

第二部
「写真による溝口の思い出話」では、シンポジウム形式で、今昔の写真や地図を見ながら、会場も一体となって思い出やまちの姿を話し合いました。写真に写っていた少女(当時)も登場し「お正月は貨物列車が通らないので駅構内で羽根つきをしたものです」と語ってくれました。会場からは「地図に書かれた履物屋は私の親戚がやっていたんだ」「あの店の料理はおいしかった」などなど活発な発言が続き、このイベントへの区民の関心の高さがうかがえました。

これまでのイベント等で展示された写真は、高津区ホームページ「高津区 ふるさとアーカイブ」に収録される予定です。
高津シルバーガイドの会会長佐藤氏は「今年6月に開催される「どんなもんじゃ祭」では、PART1、PART2で展示した写真を出展する予定です。今後は収集した写真、講座の講演記録、シンポジウム内容を集成した報告書を製作し、まちの記憶を記録として残せるようにしていきたい」と更なる意欲を見せておられました。

「高津区 ふるさとアーカイブ」について

「まちの記憶を次世代につなぎたい」と、区民と行政が共に集積した成果はデジタルアーカイブとして高津区のホームページから見ることができます。
サイトには「写真(約2600枚)」、「まちのこぼれ話」が大変見やすく構成、配置されており、戦前からの変遷がとてもよくわかります。また、昔の暮らしぶりや戦争の記憶などは、ぜひとも次世代に伝えたい内容です。
「まちのこぼれ話」には区内に住む高齢者の方々60名以上(2018年3月時点)から聞き取った戦前、戦中、戦後のお話を、そのままの語り口で記述されており、区民でなくとも読みごたえがあります。
 このように地域の「生きた歴史」を次世代に残していこうという試みは希少であり、地域の貴重な財産となっています。

お問い合わせ

高津シルバーガイドの会
電話:090-3082-1452

高津区役所 まちづくり推進部 企画課
電話:044-861-3131


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