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川崎区の若者を繋げ、盛り上げる「かわさき区EST」

この記事は、2021年12月1日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

昨今の緊急事態宣言等により、若い世代の孤立や孤独の問題が昨今話題となっていますが、これに立ち向かおうとする団体が、川崎区在住の大学1・2年生を中心としたメンバーによって結成され、プレ企画に向けて準備を進めています。2021年11月に川崎区の川崎市教育文化会館にて開かれた定例会を訪ね、結成メンバーである小林宏奈さん、丹羽洸之介さん、坪根光太郎さん、宮下夏芽さんの4人にお話を伺いました。


なぜ結成したのですか?

丹羽さん:
若者によって川崎区を盛り上げていこうと、川崎市における地域包括ケアシステム*の一環として活動するために結成されました。若者の居場所づくりを中心に、地域で友達を作っていくことを目標としています。

小林さん:
元々は別個にボランティアなど地域活動をしていたメンバー同士が教育文化会館で交流する機会があり、「一緒に何かできたらいいね」と話していました。これまで市内の地域活動に関わる中で、同じ川崎区民となかなか出会えず、川崎区における地域活動が少ないのだろうか、できれば川崎区内で仲間を見つけて一緒に活動したいと考えていたタイミングで彼らと出会えたので、この団体を結成することができました。学校でも家でもない第三の居場所として、公共施設などを使って定期的に集まる機会を作りたいと考えています。

*地域包括ケアシステム…住み慣れた地域で自分らしい生活を最後まで続けることができるように地域内で助け合う体制のこと。川崎市では高齢者だけでなくすべての住民を対象としたシステム構築を目指している。

「区」のポーズをとる結成メンバーの皆さん

かわさき区EST という名前の由来はなんですか。

宮下さん:
川崎区での団体なので、「かわさきく」の後に何かつなげた名前がいいなと皆で考えた中で思いつきました。

坪根さん:
探求し開拓していくという思いをこめた「クエスト」と、「est」は設立という意味や最上級の表現にも使われます。

小林さん:
チラシのデザインも、勇者たちのパーティーのイメージで作成しました。

プレ企画のチラシ

プレ企画はどんなものでしょう

小林さん:
川崎市教育文化会館のホールでコミュニティカフェを開催します。飲食物を提供するようなカフェではなく、気軽に訪れて自由に勉強ができたり一緒にゲームができたり、訪れた人同士が仲良くなれるような空間を作るイベントです。

丹羽さん:
子どもが公園で遊ぶ中で友達ができるように、大人でも集まって友達関係を築けるよう、自分たちが働きかけていきます。

坪根さん:
最近は自習のできる場所がなくなってしまい困っている学生もいるので、今後定例開催していければ、そんな人にも無料の自習場所として活用してもらえると思っています。

小林さん:
地域包括ケアシステムは高齢者だけでなく若者も対象になっているということも伝えたいです。現在はコロナの影響もあり地域における若者同士の繋がりも希薄になっています。困ったときも近所に助け合える存在がもしいれば、SNS上での繋がりよりもとても心強いと思うので、若者の間でそのような交友関係を持てる環境を作っていきたいです。

プレ企画のチラシ(裏面)

みなさんも普段繋がりの希薄さを実感していたのでしょうか

小林さん:
強く感じています。川崎区の地域活動も頑張っているんだということを知ってもらって、少しでも興味を持ってもらえる人がいたら、そして仲間に加わってもらえたらと考えています。

丹羽さん:
我々大学1・2年生は特にコロナの影響を大きく受け、クラスやサークルなど学内での出会いもなくなってしまっているからこそ、縁を繋げてくれる場を作ることの大切さを実感しています。また、繋がりが多くなるのは自分自身も楽しいと感じています。いまこの仲間と出会って一緒に企画を進めているのはすごく楽しいのですが、地域活動がなければそもそも生まれなかった出会いです。繋がりを増やしていくことで自分自身の世界が拡がり、人生も楽しくなっています。

宮下さん:
私たちの年代だと、何かのきっかけがなければ地域に関わっていくのは難しいので、このようなきっかけづくりを通して将来の孤独もなくせるのではないかと思っています。

坪根さん:
インターネットでのコミュニケーションの発達とコロナ禍が重なったことで、生身の人間と接する機会が減ってしまったのを痛感しています。地元での身近なコミュニティを広げていけば、リアルなコミュニケーションを増やせて、この状況を打開していくことができると思います。この活動がそのきっかけになれたらと思います。

地域活動を始めようと考えたのはなぜでしょうか

丹羽さん:
私は高校でボランティア部に入ったのを契機に、地域活動を通じ、普段できない事が体験できる面白さを知りました。ちょっとだけ勇気を出して新しい事を始めるときっと楽しいと思い、活動を始めました。

小林さん:
若者にはあまり馴染みのない分野ではありますが、私は一歩踏み出して地域活動を始めたことで、地域ってあたたかい場所だな、楽しいなと知ることができ、そこからのめり込むように様々な活動に関わってきました。この楽しさを他の若者にも知ってもらいたいという思いもあります。このかわさき区ESTでも、皆が楽しいと感じられることをやっていきたいです。

今後はどのような活動をされるのですか。

小林さん:
カフェだけでなく、面白そうなことは何でもやってみようという団体なので、来年は大師公園でコスプレコンテストを運営する予定ですし、他にも地域に根ざした企画を考えています。川崎区内での繋がりを作るのが一番の目標で、さらにそこから一緒に地域活動してくれる人を引き込んでいきたいです。

今後の活動予定

くえすとかふぇPre☆
日時:2021年12月25・26日 13:00〜17:00
会場:教育文化会館 1階 イベントホール前
参加費:無料
申込み:かわさき区EST公式Twitter にて

#どりコス (コスプレコンテスト)
日時:2022年3月20日
会場:大師公園瀋秀園
中学生以上の#どりコスと小学生以下の#どりコスKidsの2部開催
公式Twitter:https://mobile.twitter.com/DCC_Cosplay

かわさき区EST Twitter
https://twitter.com/kawasakikuest

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