見出し画像

日本や地域に伝わる物語を音・絵・語りで「心のごちそう」を世界にも発信  ~おと絵がたり~

この記事は、2022年2月16日に協働・連携ポータルサイト「つなぐっどKAWASAKI」で公開されていたものを転載したものです。

「おと絵がたり」は、「音」「絵」「語り」が合わさったもので、オリジナルの絵や絵巻をスクリーンや壁に映し、歌や楽器を合わせ、見て、聞いて、楽しむ昔話を発信する団体です。小学校や幼稚園、様々な公共施設等で公演を行っています。
最近は、新型コロナウィルスの影響で、上演の数は少なくなりましたが、オンラインを使い、YouTubeにアップする事により、世界の方向けに発信するなど、活動の範囲が広がっています。
代表の加藤妙子さんにお話を伺いました。


活動を始めたきっかけを教えてください。

子どもが住吉小学校に通っていて、私は学校読書ボランティアに所属していました。授業の中に読書の時間があって、読書ボランティアで本の読み聞かせを行っていました。読み聞かせは、教室で実施しても良かったのですが、住吉小学校には郷土資料室があり、そこで読み聞かせを行う事にしました。ここは6帖ほどの畳の部屋なのですが、少し暗いんです。

活動をする中で、読書ボランティアのママたちから、「絵本の読み聞かせで、音を入れてみよう!」「ちょっと暗いから、絵を描いてスライドで上映するのはどうだろう」と、面白くしようというアイディアが出ました。私が絵具で絵を描いて、先生の協力の元、スライドで映し出してみると、シアターのような空間になりました。おと絵がたりが誕生した瞬間です。

おと絵がたり 上演風景

子どもたちの反応はどうでしたか。

最初の頃は、お話に集中できずにウロウロしてしまう子もいましたが、回を重ねるごとに、ちらちら見始め、最後には、参加している子どもたちがみんな真剣に見てくれるようになりました。
続けていくうちに、感想を伝えに来てくれたり、あのお話好きだったから、もう1回見たいなど、リクエストもするようになりました。
その後、住吉小学校だけではなく、こども文化センターや保育園などでも上映を行う事になりました。興味を持ってくれて嬉しかったです。お母さん達もフライパンなど家にあるもので、一緒に効果音を作るなど、ワークショップも人気でした。

絵巻づくりのワークショップ

現在は、どのぐらいの人数で活動されているのですか。

コアメンバーは7名ほどですが、協力してくださっている方も含めると12・3名ほどになります。そのうち3名は、一緒に読書ボランティアをやっていたメンバーです。みんなの得意を活かして、文章担当、楽曲担当、影絵巻担当と分担して行っています。
文章担当は、上演用の台本を作ります。その台本を楽曲担当に渡して、音楽が生まれる。そこに、影絵巻担当の人が絵をつけて、お互いに読み合わせしながらみんなで作り上げていきます。
セリフを言うタイミング、効果音のタイミングなど、息を合わせて行います。
上映する物語も、自分たちが楽しくて、このお話を伝えたい!と思うものを選んでいて、自分たちが続けたくなるような作品を上映しています。

絵巻
こども文化センター公演の様子

上映だけでなく、YouTubeにもアップしていますね。

新型コロナウィルスの影響で、2020年からは、今まで通りの公演ができなくなりました。元々イラストレーターとして活動していたため、ビジュアルづくりは得意で、おと絵がたりは10年前からYouTubeはやっていたのですが、この機会にきちんと制作して発信したい、たくさんの方に見てもらえるような工夫をしたい、と、動画を作る勉強をしました。
普段から、上映用の音は録音していたのですが、そのまま動画に合わせると、聞きづらかったので、その場合は、音を別に取って入れ込む作業をするなど、少しずつ進歩してきました。現在は、英語やポルトガル語バージョンも作り、海外向けのものもできました。現在は55本アップされています(2022年2月時点)。

日本に留まらず、海外にも発信しているのですね。

はい。日本のお話は素敵なものが沢山あります。ぜひ、海外の方にもお伝えしたいと思っています。例えば、日本の昔話や神話で良く出てこられるお地蔵様。身近な存在で、よく助けてくださいます。海外のお話には、そんなお地蔵様のような存在が、なかなかいらっしゃいません。そういった所も日本のお話は面白いですよね。
もちろん、これからも上演やワークショップを行いたいですし、喜んでもらえる顔を直接見たいですが、オンラインを通してやれることは大きいと思います。オンラインを使ってのワークショップや公演もできると思います。
これからもみなさんに喜んでいただける作品をもっと作っていきたいです。そして、このような活動が多くの世界中の子ども達の「心のごちそう」となるようにお伝えしていきたいと思います。ぜひ、動画をお楽しみください。

加藤妙子さん

この取組に関する問い合わせ

おと絵がたり
問い合わせ:otoestage-qanda@mail.goo.ne.jp


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

最後まで読んでくださりありがとうございます。市民の方の地域活動や市民活動等への参加と継続を応援するため、Facebook(つなぐっどKAWASAKI)でも情報を発信しています。よろしければ、フォロー、いいね!をお願いします♪